「チャリン。チャリン。」
貯金箱の中で奏でられる金属音。一枚一枚を積み重ねていく度ににやけてしまう顔。どれくらい貯まったのでしょうか?気になって仕方がないですよね。
ところでこの小銭、とてもじゃないけどこのままでは使いようがありません。貯めた小銭をお札に両替するとしたら、どうすればいいのでしょうか?
実は小銭を普通に両替すると手数料がかかってしまう場合があるって知っていますか?今回は、小銭貯金したお金を両替する方法について、お話していきます。
記事の目次
お金の両替をする時は手数料がかかる
お金の両替をする時は手数料がかかるのをご存知でしょうか?
「え、銀行だったら無料でやってくれるんじゃないの?」と思われる方もいるかもしれませんが、残念ながらそうもいかないことがあるのです。
それでは一体どれくらいの手数料が必要なのでしょうか?まずは、両替の際に必要な手数料について理解を深めていきましょう。
両替に必要な手数料は銀行によって異なる
両替に伴う手数料は、すべての銀行において一律というわけではありません。
ルールは各銀行ごとに異なり、両替する硬貨の枚数が増えるにつれて、必要な手数料は高くなる傾向にあります。
ということはつまり、実際に両替をするのであれば、できるだけ安いところで済ませたいと思うのが自然ですよね。
硬貨をお札に両替できるのは窓口のみ
それでは早速各銀行の手数料の違いを…。
といきたいところですが、その前にまず、理解しておかなければならないことがあります。
銀行の店舗によっては両替機なるものが設置されていますが、実はこの両替機、硬貨→お札の両替については対応していません。
つまり、両替機のある店舗においても、硬貨→お札の両替についてはすべて窓口で依頼しなければならないということです。この点を踏まえた上で、各主要銀行における手数料をみていくことにしましょう。
三菱東京UFJ銀行の両替手数料
三菱東京UFJの窓口における両替は、以下の表をご覧いただければお分かりの通り、50枚までは無料で対応してくれます。
ちなみにこの表でいう枚数とは、両替前の枚数と両替後の枚数を比較した際に、枚数が多い方が適用されます。
硬貨をお札に両替する場合、両替後のお札の枚数が、両替前の硬貨の枚数を上回ることはないので、両替前の硬貨の枚数を当てはめていただければオッケーです。
三菱東京UFJ銀行窓口における両替手数料
硬貨もしくは紙幣の枚数 | 手数料(税込み) |
1枚〜50枚 | 無料 |
51枚〜500枚 | 324円 |
501枚以上 | 648円 以降500枚毎に324円を加算 |
みずほ銀行の両替手数料
みずほ銀行に関しても三菱東京UFJと同様に、50枚までであれば、無料で対応してもらえます。
500枚を超える場合については、みずほ銀行の方がお得となります。
みずほ銀行窓口における両替手数料
硬貨の枚数 | 手数料(税込み) |
1枚〜50枚 | 無料 |
51枚〜500枚 | 324円 |
501枚〜1000枚 | 540円 |
1001枚以上 | 1000枚毎に540円 |
三井住友銀行の両替手数料
続いて三井住友銀行ですが、無料で両替可能な枚数が30枚までであり、三井住友銀行の口座を持っていることが条件となります。
500枚以上の手数料をみても、他行より高くなっているのがわかります。結論として、31枚以上の硬貨をお札に両替する場合、三井住友銀行では少々損をしてしまうと覚えておきましょう。
三井住友銀行窓口での両替手数料
硬貨の枚数 | 手数料(税込み) |
1枚〜30枚 | 口座あり:無料 口座なし:324円 |
31枚〜100枚 | 324円 |
101枚〜500枚 | 432円 |
501枚〜1000枚 | 864円 |
1001枚〜 | 500枚ごとに432円 |
りそな銀行の両替手数料
りそな銀行については、他のメガバンクとは異なり、そもそも無料で両替するという概念がなさそうです。
ただし、円貨両替機の設置がないりそな銀行においては、キャッシュカードか預金通帳の提示をすれば、1日1回50枚までに限り、窓口で無料にしてもらうことが出来ます。
500枚までの手数料をみても、三菱東京UFJ銀行やみずほ銀行と変わりがないため、硬貨を紙幣に両替するということに関しては、りそな銀行にアドバンテージはなさそうです。
りそな銀行窓口での両替手数料
硬貨の枚数 | 手数料(税込み) |
1枚〜500枚 | 324円 |
501枚以上 | 648円 以降500枚毎に324円を加算 |
ゆうちょ銀行では両替が出来ない
少し意外かもしれませんが、郵便局及びゆうちょ銀行の窓口では、硬貨や紙幣の両替を基本的にやっていません。
これは、郵便局やゆうちょ銀行が両替商ではないためです。他の銀行が定めている手数料の規定もなければ、そもそも手数料を取ることもできません。
例外的に、サービスの一環として受け付けてもらえる可能性もありますが、両替のための在庫も基本的には少ないため、等価交換には限界があります。
大量な小銭を無料で両替する方法
小銭の枚数や条件によっては、無料で両替できることもあることがわかりました。
さて、それでは銀行で無料で両替できない程の枚数であれば、どうしても手数料がかかってしまうのでしょうか?
何度も銀行窓口に通い詰めて両替するという方法を取れなくもないですが、やはり少々手間ですよね。ここでは、大量の小銭を両替する際のとっておきの技を公開しちゃいますよ。
入金という形を取れば、無料で両替できる
コツコツと大量の小銭を集めてある程度の額になった際、無料で一気にお札と交換できたら気持ち良いですよね。
本来であれば、小銭をお札に両替しようとすると手数料がかかることが多いのですが、たとえ大量の小銭であっても、入金という形を取れば、実は無料で両替が可能なのです。
もちろん、両替商ではない郵便局においても、この方法であれば両替することができますよ。
各銀行のATMが稼働している曜日/時間帯に入金する方法や、窓口で入金を依頼すれば、大量の硬貨の入金が可能です。
ATMの場合には、1回における限度枚数はあるものの、入金であれば手数料がかかることはないので、大量の小銭でも等価交換が無料で行えます。
硬貨入金ができるのは、基本は平日のみ
それでは早速…と行きたいところですが、土日祝や時間帯によってはATMで硬貨入金ができない場合があります。
基本的には平日の8時45分〜17時(17時30分や18時まで可能なところも)の間に各銀行のATMにおいて、入金作業をする必要があります。
大量の小銭を一気に無料で両替できるのは気持ちの良いことですが、行列ができているタイミングでは行わないなど、他のお客様への最低限の配慮も忘れないようにしたいですね。
お札を小銭に両替する方法
さて、ここまでは小銭をお札に変える方法をみてきました。
ところが逆に、大量の小銭を準備しなければならない場面や、お札を小銭に変えておきたいケースなども出てくるかと思います。
そういった場合、どういう方法で両替すれば良いのでしょうか?また、手数料はどれくらいかかるのでしょうか?
ここでは、お札から小銭へ両替する際に役立つ情報を紹介していきます。
お札→小銭でも銀行を利用しよう
両替のベクトルが逆になっても、銀行を利用した方が良いことに変わりはありません。
ただし、小銭→お札の場合と比べ、一点だけ異なることがあります。お札→小銭の場合は両替機を使うことができるのです。
また、合わせておさえていただきたいのが、両替機の方が窓口よりも手数料が基本的に安いということ。
つまり、お札→小銭の両替に関しては、両替機を活用した方がお得になるというわけです。それでは早速、その詳細をみていきましょう。
三菱東京UFJ両替機の手数料
両替機においては、500枚までの両替が1日1回まで無料となります。
両替後の小銭の枚数が500枚を超えない限りは、どのようなパターンでも手数料がかからないということですね。
両替希望枚数が、501枚〜1000枚の間にある場合、多少手間がかかってもいいのであれば、一気に両替して手数料の300円を支払うより、2回に分けて手数料の200円を支払った方が少しお得という小技も、この表から読み取ることができます。
三菱東京UFJ銀行両替機の手数料
硬貨の枚数 | 手数料(税込み) |
1枚〜500枚 | 1日1回まで無料 2回目以降:200円 |
501枚〜1000枚 | 300円 |
みずほ銀行両替機の手数料
みずほ銀行の特徴としては、両替機利用カードを使う場合と、キャッシュカードを使う場合で料金が異なるという点。
共通項としては、500枚までが1日1回のみ無料であることです。
2回目以降の両替が100円で済むという両替機カードの利点を上手く活用すれば、最も手数料を安くできるのはみずほ銀行かもしれません。
なお、500枚を超える枚数の場合、キャッシュカードでは1日以内に済ませることができないので注意しましょう。
みずほ銀行両替機の手数料(両替機利用カードを利用した場合)
硬貨の枚数 | 手数料(税込み) |
1枚〜500枚 | 1日1回まで無料 2回目以降:100円 |
501枚〜750枚 | 100円 |
751枚〜1000枚 | 300円 |
みずほ銀行両替機の手数料(みずほ銀行のキャッシュカードを利用した場合)
硬貨の枚数 | 手数料(税込み) |
1枚〜500枚 | 1日1回まで無料 2回目以降の取引は不可 |
501枚以上 | 利用不可 |
三井住友銀行両替機の手数料
500枚までの両替が無料であることは前述の2行と同様ですが、500枚を超える枚数となるとここでもやはり、手数料で他行に遅れを取ってしまいます。
500枚を超える両替については、三菱東京UFJ銀行かみずほ銀行にお世話になった方が良さそうですね。
三井住友銀行両替機の手数料
硬貨の枚数 | 手数料(税込み) |
1枚〜500枚 | 1日1回まで無料 2回目以降:200円 |
501枚〜1000枚 | 400円 |
りそな銀行両替機の手数料
りそな銀行は両替機でもやはり、無料で済ませることはできないようです。
小銭→お札、お札→小銭のいずれのパターンにおいても、りそな銀行以外のメガバンクに行った方がお得なのは間違いありません。
りそな銀行両替機の手数料
硬貨の枚数 | 手数料(税込み) |
1枚〜500枚 | 200円 |
501枚以上〜1000枚 | 300円 |
複数の硬貨がちょっとずつ必要な場合は、窓口を利用する
どんな両替でも自由自在…とはいかないのが両替機の注意点。たとえば、1円玉は最低でも50枚以上〜といったように、ある程度まとまった単位で両替しなければなりません。
したがって、複数の硬貨がちょっとずつ必要な場合は、窓口を活用するようにしましょう。
やり方はとってもシンプル。出金依頼書類というフォームに、金種を指定して提出すれば良いだけです。
たとえば、1万円札を500円玉10枚、100円玉40枚、10円玉100枚に両替したいとします。
この場合、出金依頼書類の出金金額を10,000円とし、金種を選ぶ欄で、500円のところに5,000円、100円のところに4,000円、10円のところに100円と記載していきましょう。
さて、ここで一度振り返っていただきたいのが、冒頭で紹介した窓口における両替手数料の表です。ちなみにこのケースだと、両替前のお金の枚数が1枚、両替後のお金の枚数が150枚となりますよね。
両替前:1万円札1枚
両替後:500円玉10枚+100円玉40枚+10円玉100枚=150枚
前述したように、両替前と両替後の枚数を比較した際に、枚数の大きい方が適用されるため、ここでは両替後の150枚が手数料の対象となります。
表をご覧いただければお分かりの通り、150枚ではどのメガバンクにおいても324円と変わらないため、最寄りの銀行で依頼すればいいという具合になります。
両替枚数が少なければ「硬貨対応」のATMを設置している銀行へ
両替枚数が少ない場合は、硬貨対応のATMを設置している銀行でも両替が可能です。やり方は簡単で、お札を入金したのちに、端数を入力して出金すればオッケー。
たとえば1,000円を入金し、990円の出金をオーダーすれば、990円分の小銭を出金することができます。
大量の小銭が必要な場合には適しませんが、急遽ちょっとだけ小銭が必要!という場合には使える小技ですので、ぜひ機会があれば活用してみてください。
もちろんこれらは入出金の手続きにあたるため、時間外でない限り、手数料を取られることはありません。
土日祝は郵便局を活用しよう
郵便局のATMは、銀行の休日に該当する土日祝においても、最長で9時〜17時まで利用可能となっています。
土日祝しか時間が取れない方にとってはありがたいサービスですね。各店舗によって取り扱い可能な時間帯が異なるため、事前に営業時間を確認した上で訪れるようにしたいですね。
また、たとえばりそな銀行は大都市の店舗において、年中無休の営業を展開しています。その他、都市圏のセブンイレブンにも、両替サービスを取り入れている店舗があるようです。
土日祝に突発的に小銭が必要になった場合は郵便局の他、これらの店舗について調べてみると良いでしょう。
私が実践している、毎年100万円貯める実践術を、『節約で毎年100万円の貯金!主婦が実践したい節約術』の記事で詳しく紹介していますので、ぜひ合わせて参考にしてみてください。
まとめ
小銭→お札の両替は窓口のみの対応。お札→小銭であれば両替機を利用するとお得という基本構図がお分かりいただけたかと思います。
無料でできる場合は良いのですが、手数料が有料となる場合には、各銀行の手数料をしっかりと比較した上で、無駄な出費が出ないような両替の方法を取るようにしたいですね。