音楽を聴いたり、動画視聴をする際に、メガネをかけたままヘッドホンをすると、痛くて辛い思いはしていませんか?
耳の周りやこめかみはもちろん、時には頭が痛くなってしまうこともあるのではないでしょうか?ヘッドホンとメガネの相性、なんとかしたいですよね。
そこで今回は、ヘッドホンとメガネを掛け合わせた際に発生する痛みの原因から、ヘッドホンとメガネを併用しても痛くならない方法までを紹介します。メガネを普段使いしている方は必見ですよ。
記事の目次
メガネをかけたままヘッドホンをしたら耳や頭が痛くなる原因
早速痛くならない方法を…といいたいところですがその前に、痛みの原因について考えていきたいと思います。
そもそもなぜ、メガネをかけたままヘッドホンをすると、耳や頭が痛くなるのでしょうか?何事においてもまず、その根本となる原因を把握することが重要です。
痛みの原因はシンプルなこと
メガネをかけたままヘッドホンをした時の痛みの原因は非常にシンプルです。
- ヘッドホンが頭にあっていない
- ヘッドホンで耳殻が圧迫されている
- メガネのツルが当たって痛い
- ヘッドホンの音量が大きすぎる
以上のような原因が考えられます。要はヘッドホンの選び方や、ヘッドホンの使い方にほとんどの原因が集約されると言えるのです。
使い方はヘッドホンを購入した後でも改めることができますが、そもそもヘッドホンの選び方が間違っていると取り返しがつきません。
デザインの良さや質の高さだけでポンとヘッドホンを購入してしまう前に、以下の項目をじっくり確認してみてくださいね。
ヘッドホンが頭にあっていない
まずは、ヘッドホンがご自身の頭にあっているかどうかを確認してみましょう。
ここでポイントとなるのが、サイズと重さの両方においてマッチしているかどうかです。サイズだけがあっていても重たい場合は負担になりますし、逆に重さはちょうど良くてもサイズがあっていなければ、痛みの原因となってしまいます。
ヘッドホンはメーカーによって様々な形、サイズ、重さのものがあります。せっかく上質なものを購入したとしても、痛くて快適に使えないのであれば本末転倒。
「良い買い物だった」と思えるように、国内メーカーだけでなく、外国メーカーのものにも視野を広げ、じっくりと自分の頭に合うものを選ぶようにしましょう。
ヘッドホンで耳殻が圧迫されている
ヘッドホンはイヤホンとは異なり、耳をすっぽりと覆うタイプであることがほとんどです。
このすっぽり覆っているイヤーパッドが耳を圧迫することで、痛みを感じることも考えられます。
耳は耳殻といって、軟骨でできているため刺激に対して強くありません。ヘッドホンを装着してからしばらくはなんともなかったとしても、徐々に痛みを感じてくるというケースもあります。長時間の使用には十分に注意をしたいですね。
メガネのツルが当たって痛い
こちらが最もシンプルな痛みの原因ではないでしょうか?
私もメガネをかけていた時期がありましたが、慣れないうちは、メガネ単体だけでも痛みを感じることがあったほどです。
それほど耳というのはデリケートな部分なので、メガネのツルの部分にさらにヘッドホンの重みが加わると、痛みを感じてしまうのは無理もないのかもしれません。
メガネはオシャレアイテムとしても人気が高いため、メガネ男子やメガネ女子にとっては、悩ましい問題ですね。
ヘッドホンの音量が大きすぎる
大好きな曲をヘッドフォンで聴く。非常にハイになる瞬間ですよね。そんな時に注意したいのがヘッドフォンの音量です。
たとえ周囲に迷惑にならない程度の音量だったとしても、あなた自身の頭への影響はどうでしょうか?ヘッドフォンは音を集約した上で耳元にダイレクトに伝えるため、普通に音を聞くよりもその負担は大きいのです。
聞き始めはなんともなくとも、あなたの耳は悲鳴をあげているかもしれません。もしも音量が大きすぎることが原因で頭痛がするのであれば、耳や頭へのダメージは相当なものと言えるでしょう。
大好きな音楽を聴いたり、動画を視聴する際でも、常に自身の耳や頭を労わることは忘れないようにしたいですね。
ヘッドホン×メガネでも痛くならない方法
さて、一通りの原因を把握したところで次は、実際にその問題を解決するための方法を考えていくことにしましょう。
先ほどの項をご覧いただければお分かりのように、痛みの原因はシンプルですので、解決もさほど難しくはありません。
ヘッドホンを買い換えて痛みを軽減する方法と、ヘッドホンを買い換えずに痛みから逃れる方法に分けて紹介していきますよ。
ヘッドホンを買い換えることで、痛みを軽減する
ヘッドホンが頭にあっていない場合は、ヘッドホンそのものを買い換えた方がいいかもしれません。
元々高額なヘッドホンを購入していた場合は出費が痛いかもしれませんが、耳や頭に対して負担をかけ続けながら使うことを考えるとやむを得ないでしょう。
ここではどのようにヘッドホンを選べばよいかについてのポイントをお伝えしていきますね。
密閉型ではなく、開放型のヘッドホンを選ぶ
まず、選び方のポイントとして密閉型ではなく、開放型のヘッドホンを選ぶようにしましょう。
ご存知の方もいるかもしれませんが、ヘッドホンには音の再現性を高めるための密閉型と、耳に当てる部分の隙間が設けられている開放型があるのです。
ご想像の通り、前者よりも後者の方が圧迫感も少なく、耳が痛くなりにくいのです。
ところが一点、覚えておいていただきたいことがあります。開放型は密閉型と比べ、音が周囲に漏れやすいというデメリットがあるため、使う場所と音量には注意しなければならないということです。
最近では企業努力により、開放型でも比較的音漏れがしない製品も出てきているので、あなた自身が使うシチュエーションを考慮した上で、適切なヘッドホンを選ぶとよいでしょう。
密閉型にこだわるのであれば、イヤーパッドに注目
そうは言うものの、音楽はやはり重低音を楽しみたい!という方もいることでしょう。そんなあなたには、密閉型のヘッドホンの中でも、イヤーパッドがコンパクトなものを選ぶといいでしょう。
耳に当たる範囲が少なくなれば当然、メガネのツルへの圧迫も幾分マシになるはずです。
また、イヤーパッドの素材にも注目してみてください。硬い素材よりもフワフワした素材の方が耳へのダメージは少なくて済みますよ。
ネックバックヘッドホンを購入する
一般的なヘッドホンから一旦離れてみましょう。ネックバックヘッドホンなるものをご存知でしょうか?
こちらはコードが通っているバンドを首の後ろに回している仕様で、メガネのツルと重なりにくく、併用しやすいのが特徴です。安定感もあるので、ランニングをしている方などにも人気があります。
ただし、ネックバックヘッドホンには開放型のタイプが多く、音が漏れやすいため、選び方には注意が必要となります。
骨伝導ヘッドホンを購入する
骨伝導ヘッドホンも、耳あて部分がコンパクトなものが多いのでオススメです。
こちらは空気の振動ではなく、耳骨の振動を直接鼓膜に伝えて音を聞き取るため、イヤーパッドの大きさにこだわる必要がなく、見た目が非常にスタイリッシュでコンパクトなのが魅力と言えます。
ヘッドホンどころか、イヤホンと比較しても疲れにくいというほどの評判もあるので、買い換えるのであればぜひこちらも検討してみてはいかがでしょうか?
ヘッドホンを買い換えずに痛みから逃れる
「素敵なヘッドホンがたくさんあるのはわかりますけどお金が…。」
という方にはヘッドホンを買い換えることなく問題解決をする方法を公開しましょう。
何事もそうですが、かけたお金に効果が比例するとは限りません。中には「あ、この方法があったか!」と思えるようなアイデアもあるかもしれませんよ。
イヤーパッドだけを交換する
ヘッドホンそのものを買い換えるのはキツイけど、イヤーパッドの出費くらいなら…という方はこちらの方法がオススメです。
一見、本体とイヤーパッドは密着していて交換できないように見えますが、イヤーパッド自体は取り外しが可能であり、家電量販店などに出掛けても、イヤーパッドのみが単体で販売されている光景を見かけます。
イヤーパッドを柔らかい素材に交換するだけで痛みが軽減されるのであれば、非常にお得なお買い物だと言えそうですね。
ショートテンプルメガネを使用する
ヘッドホンを工夫するというアプローチがあれば、メガネを工夫するというアプローチがあってもいいハズ。
ショートテンプルという形状のメガネがあるのはご存知でしょうか?こちらはツルが耳ではなく、こめかみの部分にまでしか及ばないスタイルであり、読書用やパソコン作業用に便利なメガネとして普及してきています。
ワンポイントファッションアイテムとしての役目も果たすため、オシャレに気を遣うあなたにはピッタリのメガネかもしれないですね。
かける順番を逆にする
さて、メガネをしたままヘッドホンをつけると痛みを感じるのは、メガネのツルが圧迫されることが原因であることは前述した通りです。
これに対して有効なのが、メガネとヘッドホンの装着順を逆にしてしまうというもの。
ここでのポイントは一つ。ヘッドホンの音が出る部分をハウジングと呼びますが、ヘッドホンの後にメガネをかける際、メガネのツルを耳にかけるのではなく、このハウジングに引っ掛けると痛みを回避することができます。
メガネのフレームが壊れないか一瞬不安になりますが、大抵のフレームには曲げに対する耐性が備わっていますので、乱暴に扱ったりしない限りは問題ないでしょう。
一点だけ残念なのが、見た目があまりオシャレではないことです。外見はこの際気にしない!という方であったり、自宅で使用する場合には有効な方法としてオススメします。
メガネのツルにクッションをつける
昨今、スマホやオンラインゲームが普及していることも手伝って、メガネをかけたままヘッドホンを付けて楽しみたい方のニーズが高まっています。
そこで登場したのがメガネのツルにつける用のクッションです。なるほど確かに、メガネのツルが直接耳に触れて痛いわけですから、そこにスポンジ状のクッションを敷いてあげれば良いという考えですね。クッション仕様であれば気持ちよく使えそうです。
ヘッドホンではなくイヤホンにする選択肢も
今まで紹介してきた方法のどれに対してもピンとこなかった方であれば、ヘッドホンではなく、イヤホンを選択するという道もあります。
音楽を聞くという目的はどちらでも果たせるわけですから、ヘッドホンかイヤホンかは最終的に好みの問題となってきます。ここではイヤホンの特徴やメリットに焦点を当てながら、お話を進めていきましょう。
ヘッドホンと比較し、キラリと光るイヤホンの魅力
やはりあえてイヤホンを選ぶからには、イヤホンを選択するメリットを十分に理解しておきたいですね。
ヘッドホンと比較した際に、イヤホンの魅力と言える項目には以下のようなものがあります。
- コンパクトで持ち運びが楽
- 選べる種類が幅広い
- 価格帯が安い
早速、一つひとつを詳しくみていくことにしましょう。
コンパクトで持ち運びが楽
イヤホンの魅力といえばやはり、コンパクトかつ持ち運びがしやすいという点につきます。
カバンに入れてもほとんど場所を取りませんし、ポケットに入れても違和感なく持ち運びが可能なため、カバンを持たずに出掛ける際や、ランニングをしに行く際のお供にもいいですね。
選べる種類が幅広い
選べる種類が多いこともイヤホンの魅力の一つです。
最も普及率の高い「カナル型」、耳の中に浅く引っ掛けて使用する「インナーイヤー型」、バンドを首の後ろから持ってきて装着する「ネックバンド型」など多岐に渡ります。
カナル型
耳栓のようなイヤーピースを耳の穴に押し込むようにして使用するため、耳栓型とも呼ばれます。遮音性が高く、音漏れも少ないため、屋外で使われることも多い。
音としては低音が充実していて、細かい音の描写が魅力ですがその反面、空間の広さの表現を苦手としています。
インナーイヤー型
こちらはイヤホンの本体を耳介に乗せて装着する方式です。遮音性が低く、音漏れも大きいので、大音量の発生時には周囲への配慮が必要となります。
やや低音が弱いのが弱点ではありますが、臨場感あふれる音を楽しむにはもってこいのイヤホンです。
ネックバンド型
ネックバンド型は、コードが絡まりにくく、装着感を含めた使い勝手の良さが最大の魅力です。動きに対してもズレにくいので、運動時の使用にも適しています。
価格帯が安い
ヘッドホンと比較した際に、価格帯が安いこともイヤホンの特徴かつメリットと言えます。音さえ聞くことができれば音質はさほど気にしないという方は、ヘッドホンよりイヤホンを選ぶ傾向にあると言えるでしょう。
ヘッドホンでの音楽鑑賞に慣れている方にとっては、イヤホンでは少々物足りなく感じるかもしれませんね。
まとめ
メガネ男子やメガネ女子にとって、ヘッドホンの痛み関連の問題はなかなか厄介ですが、ヘッドホンへのアプローチのみならず、イヤーパッドやメガネに対するアプローチに加え、そもそもイヤホンにしてしまうというアイデアまで幅広い方法がありましたね。
ぜひ、あなたにとって最もコストパフォーマンスの高い方法を実践することで、痛みを乗り越えてみてください。