普段からATMでキャッシュカードを使った取引ばかりしていると、実際の収支や預金額がわかりづらいですよね。
月に数回は通帳を記帳したいところですが、忙しくて銀行ATMの利用時間内に間に合わない人も少なくありません。
24時間利用できるコンビニATMで記帳できると便利ですが、果たして銀行ATMと同じように記帳ができるのでしょうか?
そこで今回は、コンビニATMでできることとできないことを紹介して、コンビニATMで通帳の記帳が可能なのかにお答えしましょう。
記事の目次
コンビニATMで通帳の記帳はできない!
コンビニATMは、24時間利用できる場合が多く、忙しくて営業時間内に銀行に行けない人には重宝しています。
しかし、コンビニATMでは通帳の記帳ができないと耳にしたことがある人も多いでしょう。本当のところはどうなのか、検証していきます。
コンビニATMは通帳が使えない
そもそもコンビニATMの機器には、銀行ATMの機器のように通帳の挿入口がありません。これは機器を簡略化してコストダウンしているからです。
通帳の挿入口がないので、もちろん通帳の記帳はできず、キャッシュカードを使った取引しかできません。
ゆうちょ銀行ATMで記帳はできる?
一部のファミリーマートには、コンビニATMでなく、ゆうちょ銀行ATMが設置されています。
ゆうちょ銀行ATMの機器ならコンビニATMの機器のように簡略化されていないので、通帳の挿入口もあります。そのため一見記帳できそうですが、ゆうちょ銀行以外の通帳は記帳できないので注意してください。
通帳を記帳したいときは銀行のATMを利用する
基本的には、通帳の記帳は利用したい銀行の窓口かATMでなければできません。忙しくて銀行の窓口に行けない人も、ATMなら銀行の営業時間外でも利用できるので、銀行ATMで記帳するといいですね。
また、ネット銀行を利用すると、履歴がインターネットで簡単に見れるので、記帳代わりになりますよ。
コンビニATMで出来ること・出来ないこと
銀行の窓口代わりとして大活躍のATMですが、ATMで実際どのような機能が利用できるのか、詳しく知っている人は少ないです。
そこで、まず銀行ATMでできる機能を知り、コンビニATMでできる機能と比較した上で、コンビニATMでできることとできないことを説明していきましょう。
銀行ATMでできること
ほとんどの人がATMを、現金の預入と引落しや残高参照、振込の機能だけでしか利用したことがないのでは?
銀行ATMでできることや、銀行ATMならではのメリットを紹介していきましょう。
銀行ATMの機能
一般社団法人全国銀行協会のホームページによれば、銀行のATMでは次のようなことができるので、知っておくともっと便利にATMを利用できます。
- 預金の預け入れ・払い出し
- 振込(現金またはキャッシュカード利用)、振込予約、振替、カードローンの返済
- 通帳記入、通帳の更新
- キャッシュカードによる残高照会
- カードローン
- 定期預金の作成および解約予約
- 外貨預金の作成および解約予約
- 投資信託の追加購入
- キャッシュカードの暗証番号の変更
- 1日あたり引き出し限度額の変更(引き下げ)
5~10は、銀行によっては取扱っていない場合があるので注意してください。
銀行によっては、ロト7、ロト6、ミニロト、ナンバーズの購入ができるATMもあるので、知っておくと宝くじ売り場に並ぶ必要もなくなりますね。
銀行ATMのメリット
銀行ATMでは、銀行窓口よりも振込手数料が安く、利用できる時間が長いのがメリットです。
例として、都市銀行の中でも三大メガバンクと言われる、三菱東京UFJ銀行・三井住友銀行・みずほ銀行の窓口とATMの振込手数料を比較してみましょう。ただし、現金振込に限っています。
三菱東京UFJ銀行
自行あて(本支店) | 他行あて | |||
3万円未満 | 3万円以上 | 3万円未満 | 3万円以上 | |
窓口 | 324円 | 540円 | 648円 | 864円 |
ATM | 216円 | 432円 | 432円 | 648円 |
三井住友銀行
自行あて(本支店) | 他行あて | |||
3万円未満 | 3万円以上 | 3万円未満 | 3万円以上 | |
窓口 | 324円 | 540円 | 648円 | 864円 |
ATM | 216円 | 432円 | 432円 | 648円 |
みずほ銀行
自行あて(本支店) | 他行あて | |||
3万円未満 | 3万円以上 | 3万円未満 | 3万円以上 | |
窓口 | 324円 | 540円 | 648円 | 864円 |
ATM | 108円 | 324円 | 432円 | 648円 |
上記のように、銀行窓口とATMでの現金振込手数料は、200円以上違ってくることもあります。窓口だと営業時間が短く、手数料も高いとなれば、ATMの方が便利でお得に利用できると言えますね。
さらに、銀行ATMよりも便利なのが、24時間振込ができるコンビニATMです。
コンビニATMで出来ること
コンビニATMは、見た目や操作の仕方は銀行のATMと同じで、タッチパネルで選択する仕組みになっています。
しかし、コスト削減のため銀行ATMの機器より簡略化されているので、出来ることは限られています。コンビニATMでは、次のような取引が出来ます。
- 残高照会
- お札のみの預け入れ
- お札のみの引き出し
- キャッシュカードでの振込
出来ることが限られていても、コンビニATMは24時間利用できるという強みがあります。忙しくて銀行ATMの営業時間内に利用できない人は、コンビニATMで出来ることを知っておいて、上手く利用したいですね。
キャッシュカードで振込すると手数料が安い
現金振込の場合、銀行の窓口よりATMの方が、振込手数料が安いことがわかりましたが、キャッシュカードで振込すると、もっと安くなります。
コンビニATMはキャッシュカードでの振込しかできませんが、窓口や現金で振込するより安いし、24時間都合の良い時間に利用できるので、便利ですね。
コンビニATMで出来ないこと
銀行ATMと違って、コンビニATMでは、次のようなことが出来ないので注意してください。
- 通帳の記帳
- 両替
- 現金での振込
- 小銭のやり取り
コンビニATMで出来ないことがある理由
コンビニATM機器は、銀行のATM機器と違って、通帳の挿入口や硬貨の投入口がありません。
そのため、通帳を使ったり、小銭が必要だったりする取引はできないのです。コンビニATMで出来ることと出来ないことをきちんと把握して、銀行ATMと上手く使い分けできるようにしましょう。
一番使い勝手の良い銀行はここ!
ライフスタイルや銀行の利用方法などによって、使い勝手の良い銀行と判断するポイントは人それぞれでしょう。
ここでは、さまざまな角度からおすすめの銀行を紹介していきます。自分にとって使い勝手の良い銀行が見つかるといいですね。
手数料が安い・無料のおすすめの銀行
銀行を利用するたびに手数料がかかると、無駄なお金を払っている気がしてなりません。
そのため、よく銀行を利用する人は、手数料が安いまたは無料の銀行をなるべく利用するようにしたいですよね。
次に挙げる銀行は、手数料が安いまたは無料の銀行の中でも特におすすめなので、ぜひメインバンクに検討してみてください。
住信SBIネット銀行
三井住友信託銀行とSBIホールディングスが共同出資している銀行が住信SBIネット銀行で、窓口を持たないインターネット専門の銀行です。
特にATMでの振込手数料が安いことがおすすめポイントなので、詳しくみてみましょう。
自行あて(本支店) | 他行あて | |||
3万円未満 | 3万円以上 | 3万円未満 | 3万円以上 | |
個人 | 0円 | 0円 | 条件付きで月15回まで無料 | |
法人 | 51円 | 51円 | 165円 | 258円 |
「スマートプログラム」というサービスに登録して、そのランクに応じた回数分、他行への振込手数料が無料になります。
また、住信SBIネット銀行は振込手数料が安いだけでなく、コンビニATMでの手数料がほとんどかかりません。コンビニATMの手数料は下の表で確認してください。
預入 | 引出 | 残高照会 | |
セブン銀行ATM | 0円 | 条件付きで月2~15回無料 超過回分は108円 | 0円 |
イーネット | 0円 | 0円 | |
ローソンATM | 0円 | 0円 | |
イオン銀行ATM | 0円 | 0円 |
あと、ゆうちょ銀行ATMでも、コンビニATMと同じように預入、引出、残高照会の手数料は無料です。ATMをよく利用する人にとっては、使い勝手の良い銀行と言えますね。
新生銀行
新生銀行が生活口座におすすめの銀行と言われる理由は、手数料がほとんどかからないことにあります。
提携金融機関のATMとコンビニATMでは、いずれも預入、引出、残高照会が無料です。しかもコンビニATMでは24時間手数料無料なので、便利でお得に利用できますね。
振込手数料は、窓口では自行宛てでも617円と高めですが、「新生パワーダイレクト」というインターネットバンクを利用することで、下記のように無料になります。
自行宛て | 他行宛て |
無料 | 条件付きで無料 |
さらに、新生ステップアッププログラムに登録することで、ランクに応じて月1~10回振込手数料が無料になります。新生銀行は通常の取引がすべて無料でできるので、手数料の面から考えると最強の銀行と言えるでしょう。
利用できるATMが多いおすすめの銀行
ATMってどこにでもあるようですが、いざ利用したいと思ったときに、自分のメインバンクのキャッシュカードが利用できるATMを探すのに苦労したことがある人は少なくありません。
利用できるATMが多い銀行というのは、使い勝手の良い銀行だと言えますね。
ゆうちょ銀行
ゆうちょ銀行は全国にあり、ゆうちょ銀行のATMは最近では一部のファミリーマートにも設置されているので、ATM数は全国に26,700台にものぼります。
曜日や時間帯に関わらず手数料が無料なのも、使いやすいポイントの一つです。
セブン銀行
全国のセブンイレブンだけでなく、駅や空港、高速道路のサービスエリアにも設置されているセブン銀行のATMは、全国に22,125台以上にも広がっています。
ATM画面が他の人に見えないように特殊フィルムが施されていたり、荷物をかけるフックがついていたりと利用者への気遣いが感じられます。
通帳レスサービスがある銀行
通帳レスとは、多くの人が使っている冊子状の通帳など紙の通帳を使わないことで、WEB上で入出金情報を確認することで通帳の代わりにしています。
「通帳がかさばるので嫌」「忙しくてなかなか記帳できない」という人にとって便利なサービスです。このような通帳レスサービスがあるおすすめの銀行を紹介しましょう。
りそな銀行
りそな銀行にはインターネット通帳の「りそなTIMO」というサービスがあります。通帳がなくても最大13ヶ月分の取引が、24時間WEB上で確認できるので、紙の通帳がなくても不便さを感じません。
さらに、預金残高に応じて金利が上がるので、通常の普通預金をするなら断然TIMOがお得です。店舗に行かなくてもWEBで既存口座からTIMOへの切り替えができるので、ぜひ試してみてください。
三井住友銀行
三井住友銀行の「SMBCダイレクト」というインターネットバンキングに登録すると、WEB通帳を利用することができます。
三井住友銀行のWEB通帳にはカレンダー機能があって、カレンダーで入出金をチェックできるので、1ヶ月のお金の動きが把握しやすいです。
さらに、WEB通帳を利用すると、コンビニATMの手数料が月3回まで無料になりますよ。
まとめ
コンビニATMでできることとできないことを調べ、通帳は記帳できないことがわかりました。
普段キャッシュカードしか使わない人も、入出金を把握するためには、通帳の記帳や、それに代わるWEB上の通帳などが必要です。
コンビニATMと銀行ATMとを上手く使い分けて、自分のお金をしっかり管理しましょう。