「どうして毎月手元にお金が残らないんだろう…」
そんな悩みを持ったこと、ありませんか?もちろんこれは、何か不思議な力によってそうなっているわけではなく、そうなってしまう理由が必ずあります。
そう、あなたの買い物の仕方に改善の余地があるのです。買い物上手は節約上手。ぜひ、あなたも上手に節約できる買い物の方法を知って、貧乏ライフから卒業しましょう。
記事の目次
節約するなら買い物上手になるべし
「買い物の哲学」
節約上手な人は、必ず何らかの哲学、つまり買い物におけるマイルールを持っています。たとえば「コンビニに入らない」というルールを持っている方であれば、それだけでコンビニから出てしまうであろう出費の全てを防ぐことができますよね。
逆に、特に何もルールを設けていなければ、ふとした際にコンビニやスーパーに入ってしまいますし、特売や「本日限り」といった情報に振り回されて、どんどんお金が出ていくのです。これではなかなか貯金は難しくなってしまいます。
そこで以下にいくつかの節約に役立つルールを紹介します。これらをヒントに、あなたもマイルールを作り、節約に向けての一歩を踏み出してください。
コンビニの誘惑に抗うためのルール
コンビニでの無駄遣い。
これは節約というフィールドにおいて、最も強敵といっても過言ではないかもしれません。
なぜなら、100円や200円といった単価の商品がその大部分を占めており、どんな経済状況の人でも買えてしまうからです。
これが習慣となってしまうと怖い。1つや2つの商品しか買わなかったとしても、月単位でみれば5,000円前後にはなりますし、毎日500円のコンビニ弁当+飲み物を買っていれば、もうそれだけで月20,000円近くの出費です。
これでは節約できないのも無理はありません。
コンビニのある道を避ける
これができれば絶対に無駄遣いすることはありません。なんせ、お店に入らないのですから。
「お店に入らない」を貫くためには、目の前を通らないことが一番の秘訣。ちょっとでも視界に入ってしまうと、「あ、何かないかな」と気になってしまい、もうその時点でお財布の紐と気持ちはゆるゆる。
「そんなこと言ってもコンビニなんて山ほどあるから前を通らないなんて厳しすぎます!」
という声が聞こえてきそうですが、確かにそれは一理ありますね。それなら、こういうのはどうでしょう。「やむを得ず目の前を通るときは、視野に入れない」これであれば誰でも実践できますし、入店を防ぐこともできます。ぜひお試しあれ。
一気に完璧を目指さない
そうは言っても、これまでに染み付いたコンビニ習慣を一気に払拭するのはなかなか難しいもの。
これは何もコンビニに限ったことではなく、どんな習慣にもあてはまります。人間には「ホメオスタシス」という機能があり、現状を維持する力、あるいは元に戻ろうとする力が常に働いているのです。
これらを踏まえると、一気に完璧を目指さないことが、挫折を避けるポイントと言えます。
たとえば毎日コンビニに入ってしまう習慣がある方であれば、まずは週5回に減らすことを目標にする。それができれば週に3回、次は週1…といった具合で、徐々に小さな目標をクリアしていくのです。
一流のマラソンランナーは、42.195kmを意識するのではなく、まずは最初の5キロ、次に10キロ、20キロまでいければ残り半分だ!というふうに、自らを鼓舞しながら走るそうです。
以上のように、目標を分割するというのは非常に効果的です。たまに目標が達成できない日があっても必要以上に気にすることはありません。ホメオスタシスが正常に働いているという証拠でもあるのですから。
コンビニに1分以上滞在したら罰ゲーム
人生を、ゲーム感覚で楽しむ。こちらもコンビニの話に限らないのですが、ルーティンや仕事、遊び、恋愛などにゲーム要素を取り入れていくと、モノクロだった毎日に、光と色が宿ります。
もしどうしてもコンビニの誘惑に抗えないのであれば、もう抗うのをやめましょう。その代わり、こんな遊びはどうですか。
「コンビニに1分以上滞在したら罰ゲーム」
こういう時こそ他人の力を借りるのがオススメ。たとえば1分以上滞在したら友人数人にコンビニスイーツを奢ると宣言しておくとか。さすがに宣言した以上は逃れられません。
1分ってだいぶ短いです。一瞬の風のように過ぎていきます。事前に買う商品を決めておき、一直線にその商品を取ってレジに向かわなければ間に合いません。
1分以内で達成できなかった時のリスクを避けるために、そもそもコンビニに行くこと自体を卒業できるかもしれませんね。
お財布を管理するためのルール
そもそもお金の出所である財布の紐を固く結んでしまえば、消費行動は行われないもの。根本的な元を断つということですね。
やはり節約上手な方は、お財布の考え方も理にかなっています。多少収入が少なくとも、毎月コツコツと貯金を積み上げている人だっています。節約体質になるには、この項目は避けて通れませんよ。
月初めに、予算を決める
節約できる人とそうでない人の差はいたってシンプル。前者は出費項目ごとに予算を決めているのに対し、後者は「収入」が予算になってしまっているのです。
つまり、稼げば稼ぐほど使う額は増えていき、最悪の場合、収入が少ない月でも、それまでと同じような勢いでお金を使ってしまいます。
これを防ぐためには、項目ごとに予算を決め、お財布を分けてしまうことがオススメ。たとえば食費を予算20,000円と決めたなら、封筒に20,000円を入れて、食費はその封筒からしか出さないという習慣にすれば、無駄遣いは一気に減ることでしょう。
これは特に、毎月の出費が一定でない項目に対して有効です。家賃が毎月変わることはないですが、食費や交際費などはふり幅が大きいハズ。そういった項目には全て、専用の封筒を設け、予算を決めておきましょう。
クレジットカードを使ったら可視化する
「え!こんなに使ったっけ?」
クレジットカードの請求を見て、こんなふうに感じる方も多いのでは?
それもそのハズ。クレジットカードは確かに便利ですし、ポイントが貯まるというメリットもありますが、「使用した額を把握しづらい」というデメリットを忘れてはいけません。この把握が甘くなると最悪の場合、支払いが間に合わなくなるということにもなりかねません。
これを防ぐには、携帯メモやノートを使い、クレジットカードを使う度に使用した金額を記載しておくことです。
レコーディングダイエットと似たようなイメージで、書くことによって現状を把握できるとともに、これ以上はマズイな…と歯止めにもなります。
メモをしていなければ買ってしまっていたかもしれないモノも、メモをしていたことによって買わずに済むということも大いにあります。
少々手間にはなるかもしれませんが、費用対効果は意外に高いかもしれませんよ。毎月のクレジットカードの支払額に眉をひそめている方はすぐに実践してみましょう。
確実に節約できる上手な買い物方法
「収入が少ないからなかなか貯まらなくて…」
ちょっと待ってください。それ、本当に収入が少ないことが理由でしょうか。
確かに収入が少ないと、貯金できる限度額は乏しいかもしれません。ところが世の中には、サラリーマンの年収額を、月収として稼いでいるのに、貯金できない方はたくさんいます。一方で、アルバイトだけの収入でも、上手にやりくりしている方もいます。
要は、収入ではなく、まずは支出をコントロールすることが鍵なのです。そこで意識したいのが買い物の仕方。節約上手な方ならみんな実践している方法を参考に、あなたも今日から買い物上手を目指しましょう。
スーパーマーケットでの上手な買い物方法
自炊をする方であれば必ず訪れる場所がスーパーマーケット。何も考えずに買い回るだけでは「目に見えない損失」が少しずつ発生しています。
大切なお金を使うのですから、戦略的に買い物をするという意識を持ちましょう。節約上手な人と、節約下手な方では、たった1ヶ月で数万円の差がつくことだってありますよ。
買い物は、週に1度と決める
買い物の頻度と出費は比例する。これは節約上手な方が例外なく「買い物は週に1回」を貫いていることからも明らか。
一方で、無駄遣いが多くなってしまう方は、買い物頻度を特に決めておらず、酷い場合は毎日のようにコンビニやスーパーで散財してしまっています。
ぜひ今日からはあなたも、「買い物は週に1回」というルールを取り入れてみてください。さらに予算の限度額も決められると完璧です。
ちなみに、やりくりが上手な一人暮らしの方は、1週間で2,500円~3,000円しか使いません。目標の目安にしてみましょう。
もちろん、買ったモノはキレイに使い切ってくださいね。
買い物に行く前に冷蔵庫の中身を把握しておく
このたった1分の手間が、数百円の節約につながります。買い物に行く前には必ず、冷蔵庫の中身をチェックしましょう。
ササっとメモを取って携帯しておけば、スーパーに行った際、どんなメニューが作れるかをイメージしやすいのです。これによって、冷蔵庫に既にあるものを購入してしまう心配もないので、一石二鳥のアイデアですね。
まずは売り場を1周する
スーパーの入り口には色とりどりの鮮やかな野菜や果物が並んでいます。
実はこれ、人間の心理学を活用したスーパーマーケットの戦略。人はカラフルなものを見ると、購買意欲が高まってしまうという性質があるのです。
また、比較的安価な商品が最初の方に陳列され、高価格帯の肉や魚などが後の方に並べられていることで、ついつい、トータルの単価が上がりがちになってしまいます。
まんまとその戦略に乗らないためにも、まずはグルっとスーパーを1周し、本当に必要なモノとそれにかかる費用を考えてみましょう。今までよりもずっと、効率的な買い物になること間違いないですよ。
お買い得品を中心に、献立を決める
献立を事前に決めるのは良いことですが、決めていた献立に使う材料をより安価な商品で代替したり、臨機応変に献立を変えられるとなおよし。
つまり、スーパーに行った際のお買い得商品を中心に、おかずを考えるのです。それが日持ちするものであれば、少し多めに買っておくのも一つの手です。
消費しきれない程に買ってしまい、腐らせてしまうのはNGなので、1週間の献立と材料をイメージしながら買い物を進めましょう。
PBブランドを上手く活用する
PBブランドとは、メーカーではなく、スーパーが作った商品のこと。流通マージンがカットされているので、通常よりもかなり手に取りやすい価格設定になっています。もちろん品質が劣るわけではないので、これを活用しない手はありません。
同じ商品、同じ価値のものであれば、より安く手に入れるというのは基本中の基本ですよ。
ポイントカードを活用する
行きつけのスーパーはありますか。いつも買い物している場所なのに、ポイントカードを活用していなければ損ですよ。
たとえば200円で1ポイントが還元されるスーパーだった場合、月に30,000円の買い物をすれば150円。1年で1,800円のキャッシュバックになります。
また、クレジットカードを併用するとなると、クレジットカードのポイントも同時に貯まっていくのでさらにお得。週に1度の買い物を、ポイント○○倍デーの日に合わせれば、かなり効率的にポイントを獲得でき、大幅な節約につながりますよ。
食費を節約する方法は、『一人暮らしの食費は簡単に節約!何から始めれば良い?』の記事でも紹介していますので、ぜひ合わせて参考にしてみてくださいね。
インターネットでの上手な買い物方法
なんでもネットで買えるこのご時世。外出する必要もなければ、店員さんと接するわずらわしさもなく、ワンクリックで買い物が出来てしかも届くのが早い。
このように、メリットだらけのネットショッピングですが、ここでもやはり、少しでも上手に買い物したいですよね。ネットショッピングにハマっているあなたは要チェックです!
タイムセールを活用する
「あ、これ欲しい!ワンクリック♪」
ちょっと待ってください。それ、本当に「お得なタイミング」でしょうか?実はネットショッピングにおいても、スーパーマーケットのようにタイムセールというものが存在します。
たとえばアマゾンでは、カテゴリーごとに明確にタイムセールの曜日や時間帯が決められており、非常に買い物をしやすい仕様となっています。
そのロゴの通り、アマゾンではA~Zまで何でも揃うので、以下の表を参考に、欲しいモノを少しでもお得にゲットしちゃいましょう。場合によっては数千円の割引になっていることも。
商品カテゴリー | 曜日 | 時間帯 |
ホーム&キッチン | 毎日開催 | 0:00~23:00 |
カー&バイク用品 | 毎週火曜日 | |
スポーツ&アウトドア | ||
食品&飲料 | 毎週水・金曜日 | |
ペット用品 | 毎週水曜日 | |
ヘルス&ビューティー | ||
ファッション | 毎週木・金・土曜日 | |
ベビー&マタニティ | 不定期開催 | |
家電&カメラ | 毎週日・月曜日 | |
パソコン&周辺機器 | ||
文房具&オフィス用品 | ||
楽器 | ||
DIY&工具 | 毎週日・木曜日 | |
Kindle本 | 毎日開催 | 0:00~23:59 |
※横するロール推奨
クレジットカードで決済する
ネットショッピングの決済はやはり、クレジットカードが基本です。商品が届くのが早いというメリットもありますが、余分な手数料がかからないことと、ポイントが貯まることが節約の一助になります。
ただし、クレジットカードはネットショッピング以外にも様々な場面で利用できるため、使用金額の合計が把握しづらく、ついつい使い過ぎてしまうことがあります。
「本当に必要なものかどうか」というフィルターにかけることを忘れずに、買い物を楽しみましょう。
比較サイトを活用する
「一体どのサイトで買えば一番安いの?」
そんな疑問を抱いたことはありませんか。そんな時は、比較サイトを活用してみましょう。たとえばお買い得.netは、楽天・アマゾン・Yahooで出品されている商品の最安値を比較検索できるので、色々と調べる手間を一気にショートカットできます。
また、旅好きなあなたにはトラベルコちゃんがオススメ。主要航空会社やLCCの中で、最もお得に移動できる便を一瞬で探し出してくれますよ。
節約に失敗しがちな買い物パターン
「あ~、これは買って失敗だったなぁ」
1度や2度くらいは誰しも、買い物の失敗はあるものです。節約を上手に進めていくには、必要なモノをお得に買うということと、必要のない買い物はしないという2つのアプローチが必要です。
ここでは、よくありがちな失敗パターンを紹介しますので、あなたの普段の買い物の仕方に該当する項目がないかを確認してみてください。
必要なモノを買う時の失敗
「必要なモノであることは間違いないけれど、ちょっと損したかも…」
こういう時、買ったものが必要なモノだっただけに悔しいですよね。
ここでは、必要なモノを買う時にしてしまいがちな失敗パターンとそれを防ぐ対策について触れていきます。せっかく必要なモノを買うのですから、失敗パターンを事前に把握し、無駄を極力減らしていきましょう。
もっと安く買えた
「あ!こっちの方が安かった!」
そう思った時にはもはや時すでに遅し。スーパーの買い物でたったの10円や20円の差なのに、なんであんなに悔しいのでしょうか。
これを防ぐには、最初は少々手間かもしれませんが、いくつかのスーパーに行き、頻繁に購入する食材の値段をチェックしておくことです。
卵を買うならAスーパー、お肉はBスーパーの方がお得といった情報があれば、迷うことも後悔することもありません。
また、スーパー毎に、特売日やセールのチラシがあるので、これらの情報も合わせて活用すれば、必要なものがかなりお得に買うことができますよ。
また、必要な家電や服を購入する時にオススメなのが、ネットショッピングです。たとえば価格.comで家電製品を検索すれば、最安値で売られている店舗の情報が一瞬で手に入ります。
アパレルであれば、グラムールセールスというサイトを活用すれば、バイヤーが厳選したアイテムを最大90%オフで購入することも可能です。大切なのはやはり、情報ですね。
賞味期限内に消費しきれなかった
いくら必要なモノを安価な値段で手に入れたとしても、その後きちんと活用しなければ意味がありません。
特に、冷蔵庫の中を他人に見せられる状況ではないという方は要注意。特売日で安かったからといって、消費しきれない程の量を買ってしまったり、賞味期限切れのものがずっと放置されていたりしませんか。
節約上手な方は例外なく、買ったモノを無駄なく効率的に使い切ります。常に冷蔵庫内が美しいのも特徴で、パッと見て何が残っているかを瞬時に判断できるため、献立も立てやすく、無駄な買い物をすることもないのです。
必要のないモノを買う失敗
買い物における失敗の中で最も痛いのがコレではないでしょうか。「必要のないモノ」を買ってしまったワケですから、購入額と、購入に要した時間の全てが無駄になってしまいます。
こうした絶対に避けたい失敗をしない為にも、以下のようなパターンに陥らないように気を付けましょう。
一瞬の気の迷い
「病は気から」という言葉にもあるように、人は精神的な状態に大きく左右されます。もちろんそれは、買い物という消費活動においても同様で、精神的に不安定な状態だと、一瞬の気の迷いで無駄な買い物に走ってしまうのです。
これを防ぐにはやはり、欲しいモノが目に入ったら一旦、深呼吸を挟む。そして、一度お店から出てしまいましょう。
理想を言えば、丸一日時間をあけることです。そうすれば冷静な判断ができ、必要のないモノであれば、「あれは気の迷いだったな。危ない危ない」と思えます。
「割引」の誘惑に負ける
コンビニやスーパーであれば賞味期限が近づいたおにぎりやお弁当、洋服であればクリアランスセール、ネットショッピングであればタイムセールなど、割引の誘惑はそこらじゅうに溢れています。
そうなるとついつい、「あ、これいつもならこの値段だけどこんなに安い…」とつられてしまうのです。その際に忘れて欲しくないのが、以下の質問を自分自身に向けて発信すること。
「それは、必要なもの?それとも、欲しいもの?」
かねてから必要だったものが割引になっていれば「お得な買い物」となりますが、割引されたことによって目に留まったものは「無駄な買い物」になってしまいます。
「お金持ちは必要なものを買う。貧乏人は欲しいものを買う」という言葉も思い出しながら、セールの誘惑を跳ね返しましょう。
まとめ
上手な買い物の仕方と、様々な誘惑をうまくかわす方法を掛け合わせることで、節約スピードは倍増し、貯金も軌道にのっていきます。
もちろん、最初から全てが上手くいくわけではないですし、挫折しそうになることもあるかもしれません。
それでも、できなかった自分を責めるのはやめましょう。それよりは、少しでも前進した自分を認めてあげてください。