底冷えする真冬。暖房器具がないとやっていられない方も多いかと思います。
さて、あなたは暖房器具の種類によって、節約効果に大きく差が生じることはご存知でしょうか?これを知らずして、冬場の節約を語ることはできません。知らない方は早速、以下をチェックしてみてください。知っている方でも、初耳学な情報を発掘できるかもしれませんよ♪
記事の目次
冬の電気代は夏よりも高くなる事が多い!
節約や光熱費をかなり意識している方でない限り、こういったことに気が付かないかもしれませんが、冬の電気代は夏のそれよりも高くなることがほとんど。あなたは、寒いからといって冬場にガンガン暖房を使い放題にしてはいませんか?
まずは、どうして冬場の方が電気代が高くなるのかを理解し、具体的な節約行動につなげていきましょう。
冬場に電気代が高くなりがちな理由
冬場の電気代が高くなる理由はどこにあるのでしょうか?
冬場に使用が多くなるものといえば、エアコン、ストーブ、ヒーター、ホットカーペットなどの暖房器具です。これらの使用頻度や時間を上げている具体的な原因をいくつかピックアップし、1つずつ説明していきます。
原因その①室内と室外の気温差
エアコンは、室内と室外の気温差が高いほど消費電力が上がります。
夏がおおよそ10℃前後の差であるのに対し、冬の温度差はなんと20℃前後。これでは、冬に電気代が上がってしまうのも無理はありません。実際に、夏と冬の電気代の平均は、2倍とまではいかずとも、1.5倍近くの差がついているようです。
原因その②洗濯物の量(小見出し)
冬は夏よりも着込む量が多いので、必然的に洗濯物の量が増えてしまいますよね。家族の人数が多ければそれだけ、洗濯機を回す回数も多くなるため、電気代は高くつきます。
また、冬場で厄介なのが、洗濯物を干してもなかなか乾かないこと。乾燥機能を使う家庭も多く、その分の電気使用量がさらに上乗せされることが、電気代を高めてしまう原因です。
原因その③日照時間と在宅時間
冬は夏よりも日照時間が短くなります。当然その分、電気の使用が必要となる時間は長くなりますから、電気代はかさみますよね。
また、積雪などの影響により、外出を控える頻度が多いことにも着目。在宅時間が長くなればなるほど、点灯はもちろん、テレビやパソコン、暖房器具の使用時間が増えるため、電気料金の明細を見た時に「え!」と驚くハメになるのです。
節約に貢献する暖房器具
「それでは寒いのを我慢しましょう!」
といった我慢が続かないのは目に見えていますので、いかに効率良く暖房器具を使用するかがポイントとなってきます。
ここでは節約生活をアシストしてくれる有能な暖房器具たちを紹介していきますので、今年の冬こそ無駄をなくし、毎月少しでも貯金を手元に残していきましょう。
あなたの越冬をアシストする暖房器具3選
「毎年冬は冬眠します」
そんなことを言って、自宅にこもって過ごす方も多いかもしれません。あまりにも寒いと体にも良くない上、何事に対してもやる気が起きなくなってしまいますよね。
そこでここでは、「あれをやらなければいけないけど寒くてちょっと…」と言い訳しがちなあなたの背中を押してくれる、エコな暖房器具を3つ選んでみました。
石油ストーブ
石油はガスよりも燃料コストがいいことをご存知でしょうか?
そこで活用したいのが石油ストーブ。コストが安く、温度も上昇しやすいので、寒い冬には最適です。ただし、以下のようなデメリットもありますので、場所や使い方に応じて活用していくと良いでしょう。
- 空気が汚れやすい為、換気が必要
- 臭いが強い
- 給油や処理が手間
- 賃貸物件によっては、使用不可な場合もある
こたつ
こたつと言えばみかん。そして、ついついこたつで寝てしまい、家族に怒られてしまう図をイメージするのは私だけでしょうか?
入ったら最後、そのまま寝てしまう程の魅力を持つこたつですが、1時間当たりの電気代が約4円と実はかなり優秀な暖房器具なのです。
また、頭寒足熱をそのまま実行できるのがこたつの魅力でもあります。すぐに温まり、気持ちが良くてウトウトするのはわかりますが、寝たら風邪を引くからダメですよ。
電気毛布
フローリング住宅の多い現代では、そもそもこたつを利用する家庭も少なくなっています。その点、電気ブランケットはオシャレで使い勝手も良く、1時間当たりのコストも2円と非常に優秀。
それでもフローリングの上が冷たく感じるのであれば、敷き用の電気毛布と組み合わせて使っても、1時間あたり5円を超えることはないのでオススメです。
節約には欠かせないお金の管理の仕方を、『お金の管理をいい加減にしてはいけない!正しいお金の管理方法と貯金に結びつけるコツ』の記事で詳しく紹介していますので、ぜひ合わせて参考にしてみてくださいね。
暖房による電気代を少しでも抑える方法
節約する上でオススメできる暖房器具を数点紹介しましたが、大切なのは使うモノを考えることだけではありません。察しのいいあなたであれば既におわかりの通り、どのように使うかということもポイントとなります。
ここでは、電気代を少しでも抑えるための方法やお役立ちグッズを紹介してきますよ。
エアコンの電気代を抑える方法3選
年中何かとお世話になるエアコン。冬場などは、自宅から帰ってきた瞬間につけたくなりますし、寝ている間もつけっぱなしにしている方も多いのではないでしょうか?
そこできちんと考えておきたいのが、せっかく使うのであれば、節約しながら稼働できないかということ。以下に、エアコンを使う上で誰でもできる節約法を3つ紹介します。
エアコンは自動運転モード
エアコンの電気代を配慮し、弱風モードを採用するのは逆効果というのはご存知でしょうか?実はエアコンは、設定した温度になるまでに、最も電気代を食う家電製品なのです。
したがって弱風モードにするよりは、自動運転で一気に設定温度まで温度を上げた方が節約になりますし、いいタイミングで勝手に送風に切り替わってくれます。これが最も経済的にエアコンを活用する方法なのでぜひ試してみてください。
エアコン本体のメンテナンスを怠らない
よく言われることでもありますが、エアコンフィルターは月1程度を目安に、こまめに清掃するようにしましょう。埃や汚れがたまっている状態では、コストパフォーマンスが落ちるだけでなく、快適な空気も送られてきません。
また、見落としやすいのが室外機周り。室外機の前にモノがごちゃごちゃ置かれていると、暖房の効率が悪くなり、無駄なコストがかかってしまいますよ。
扇風機と併用で効率が上がる
「冬なのに扇風機?」と思われる方もいるかもしれませんが、もちろん夏の扇風機の使い方とは異なります。
実は暖かい空気というのは上のほうに溜まりやすいという性質があります。つまり、扇風機やサーキュレーターを上に向けて回すことで暖かい空気が循環し、部屋全体を効率良く温めることができるのです。もちろんこれは、エアコンに限った話ではなく、他の暖房器具と組み合わせることでも効果を発揮します。
冬の暖房代を抑えてくれる便利グッズ3選
全ての対策を電化製品に頼ろうとしていませんか?世の中には、冬の暖房代を抑えつつも、暖房効果を高めてくれる便利なグッズがあるのです。
そこで、節約する上でぜひチェックしておきたいお助けアイテムを3点、チョイスしてみました。メインの暖房器具と上手く組み合わせて活用し、寒い冬を経済的に乗り越えていきましょう。
窓用断熱シート
窓ガラスの近くに手をかざしてみてください。ひんやりと冷たいのがわかると思います。これは、外の冷気がガラス窓を伝って外から入ってきている証拠。これにより、せっかく温めた部屋の空気も外へ逃げてしまうのです。
そんな無駄を防いでくれるのがこの窓用断熱シート。使い方は簡単で、単純に窓にピタっと貼るだけです。
部屋が暗くなることもないですし、視界もさほど遮られることはありません。雨戸や厚手のカーテンでも同様の保温効果を期待できるので、一度試してみてください。
着る毛布
大きな毛布に袖がついたタイプの着る毛布。リビンゲでテレビを見たり、勉強や仕事をしている時に、抜群の保温効果を発揮してくれます。
もちろん就寝時にパジャマとして使用することもでき、肩まですっぽりと包まれているのでその温かさに頬が綻ぶこと間違いなし。また、素材も軽いので、肩を凝る心配もありません。
保湿アルミシート:スペース暖シートぽかぽか
NASAへの技術転用を目的に設立されたスペース財団の認定を受けたアルミシート。4層構造であるにもかかわらず厚さ1mmで、非常に高い暖房効果を発揮します。
使い方はシンプル。室内でくつろいでいる時に腰に巻いたり、就寝時に布団の間に1枚挟むだけでオッケー。
2枚組で6,000円と初期費用は高いですが、壊れるモノではなく、ランニングコストも必要ないため、ロングランで見れば確実に元を取れる製品です。
節約の敵!電気代が高い暖房器具
ここまでは節約する上でオススメの家電製品やグッズなどを紹介してきましたが、ここでは電気代が高く、節約の敵となり得る暖房器具をおさえておきましょう。
いくら寒いからとはいえ、好き放題に暖房を使っていては、支払いの時に泣きを見ることになります。使うとしても、短時間にとどめるなどの工夫をしたいものです。
電気代が高い暖房器具3選
一口に暖房器具といっても、その種類は様々。体の一部分をあたためるもの、部屋全体があたたまるもの、すぐにあたたまるものとそうでないものなど、用途に応じて使い分けることも節約の技術と言えます。
ここでは電気代が比較的高い暖房器具を3つ選んでみました。節約を第一に考えるのであれば、これらの暖房器具の扱いには注意が必要です。
オイルヒーター
オイルヒーターは消費電力が高い上、あたたまるまでに時間がかかることもあり、電気代が高くなる傾向にあります。
強 | 中 | 弱 | |
消費電力 | 1200W | 700W | 500W |
1時間の電気代 | 31円前後 | 18円前後 | 13円前後 |
メリットとしては、運転音がほとんどしないので静かな上、空気を汚すことなく部屋全体をあたためられるという点。乾燥もしないので、女性の味方でもあります。
電気ストーブ
局所的にあたためるのに適しており、部屋全体を暖めることはできません。対応する部屋の広さによっても、必要な電気代は変わってきます。
消費電力 | 250W~1200W |
1時間の電気代 | 6.5円~31.2円 |
短時間での使用なら、エアコン程の電気代におさえることも可能。また、遠赤外線効果のある機種なら、体の芯まであたためることもできます。
セラミックヒーター(小見出し)
取り込んだ空気をあたためて、温風として出すことで部屋をあたためます。製品によっては独特の匂いがするものも。
消費電力 | 250W~1200W |
1時間の電気代 | 15.4円~31.2円 |
メリットとしては、比較的すぐに部屋があたたまることと、温風に触れても火傷の危険が少ないことです。
もともと加湿機能や空気清浄機能などが備わっており、温風による部屋の乾燥を防いでくれる機種もあります。
節約をするなら、まずは固定費から見直していくのが一番です。固定費の下げ方や、意識したい節約方法を、『節約するなら固定費から!固定費削減が意外にできていない人が多い』の記事で詳しく紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
まとめ
寒い冬を快適に過ごしていく上で、暖房器具の存在は欠かせないものですが、冒頭でもお伝えしたように、夏と冬では電気代に大きな差が出てしまいます。
ぜひ、節約しやすい暖房器具や、節約をアシストするグッズを使用したり、暖房器具の使い方を見直すなどして、お財布にやさしい生活を目指してください。
夏と冬の電気代の差をほとんどなくすことができれば、あなたの節約生活は大成功と言えるでしょう。