結婚するというのは、2つのお金の価値観を1つに擦り合わせていくことでもあります。あなたはきちんと、夫婦間でお金の会話ができていますか?なかなかストレートに言えないこともあるからこそ、ある程度のルールは決めておく必要がありますよね。
実際に、お金の話がきちんとできていないことが原因で、夫婦仲が崩壊してしまうケースもあります。ポイントは無理なく、着実に節約を重ねること。節約夫婦になれれば、おしどり夫婦も間違いなしですよ♪
記事の目次
節約夫婦になるには無理なく継続する事が一番大事
なにも節約に限った話ではありませんが、無理がかかると何事も継続できません。言い換えれば、無理をしないこと、そして楽しくやることが成功の秘訣と言えます。
世の中の多くの方が、「できることなら毎月節約したい」と思っているにもかかわらず、節約に失敗している方は非常に多いのではないでしょうか。
原因はシンプルです。無理をしているか、楽しくないか。それでは以下に、成功する節約例を示していきます。
まずはお金の話し合い。共通の目標を持つ
家族という名の同じ船に乗っているのに、舵を切る方向が異なれば、いつまで経ってもお互いの目的地に着く日はやってきません。まずはそれぞれが持っているお金の価値観について改めて話し合いましょう。
その上で、共通の目標を持つことが出来れば、節約に向けての一歩を踏み出せたことになります。定めた目標は、忘れないように紙に書いておくのもいいですね。
現状と目標をリストにする
「東京駅まで行くのにいくらかかりますか?」と聞かれても、「どちらの駅からですか?」と質問を返さなくてはなりません。
つまり、目標だけを明確にしても、現状の把握ができていなければ、失敗に終わる可能性が高いということです。そこでまずは、現状の支出を項目別に洗い出し、それぞれの項目に対して目標を定めるという流れで現状と目標を可視化しましょう。目標までのギャップが明確になれば、節約のイメージもしやすくなりますよ。
全てを切り詰めようとしない
目標を定める際に注意したいのが、全てを切り詰めようとしないことです。
確かに全項目で節約するのは理想的ではありますが、完璧を目指そうとすると毎日から楽しさがなくなってしまいますし、疲弊した挙句、挫折してしまうのは目に見えています。
前述したように、無理なく、楽しくやらない限り、成功の扉の前に立つことはできません。
相手に依存しない
人間関係はシーソーゲーム。どちらかに負担がかかりすぎるとバランスが崩れ、関係にヒビが入ってしまいます。あなたはひょっとして、お金の話し合いをするだけして、実働の節約においては相手に依存していたりはしませんか?
断言しましょう。節約に限らず、依存の関係はいずれ確実に終わります。20歳を過ぎたら大人なのではなく、自立ができてはじめて大人です。いつまでも子供のままでは、節約は遠のくばかりですよ。
夫婦で節約すると浮かすことのできる金額
現状も見えて、無理のない目標も立てた。さて、本当の戦いはこれからです。ようやくスタートラインに立つことができました。
いちについて…よーいドン!とその前に、夫婦で節約をすれば、どの程度お金を浮かすことができるのでしょうか?もちろん各家庭によって収入も違えば支出も異なるので、一概には表せませんが、参考までに、節約金額のイメージを掴んでみてください。
飲食代で浮かすことのできる金額
食は人生において切り離せないもの。とはいえ、本能のままに食費を使ってしまえば、一瞬にして家計は火の車と化します。
言い換えれば、様々な支出項目の中でも、ふり幅の大きいのが食費であると言えます。ここをおさえることができれば、幸先良く節約のスタートを切れるので、しっかりとモノにして、実生活に反映してみてくださいね。
外食をやめて月20,000円の節約
たとえば家族で週に1度、外食に出掛けるとしましょう。1回5,000円と仮定すると月で20,000円程度の出費になります。単純にそれを自炊に変えれば、20,000円まるまるとはいかずとも、かなりの節約が可能ですよね。
ここでのポイントは、週に1度は外食を我慢する代わりに、いつもより食卓を少し豪華にすることです。自炊であれば少々贅沢したとしても1人あたり500円程度で済みます。何かを我慢する場合は、その他で少し贅沢をする。これが、節約の鉄則ですよ。
買い物を週に1度にして10,000円の節約
あなたはちょっと足りないものがあるからといって、毎日のように買い物に行ってはいないでしょうか?買い物の怖い所は、「何か一つ」では終わらないこと。ついつい何かしらの誘惑に惹かれて買ってしまったり、タイムセールにつかまってしまったりするのです。
これを避けるには、買い物の頻度は週1と決めてしまうのがオススメです。ついでに予算の上限も設定できればパーフェクト。
仮に今まで週3で買い物をしていたのであれば、週1におさえ、予算を定めることで10.000円近くの節約は射程距離内だと思いますよ。もちろん夫婦のどちらが買い物に行く事になっても、基本的なルールはお互いに守りましょう。
買い物上手になる方法は、『節約するなら買い物上手になろう!確実に節約できる買い物の方法』の記事で更に詳しく紹介しています♪
嗜好品の支出を抑えて5,000円の節約
一口に嗜好品といっても、その種類は様々。
- お菓子
- ジュース
- お酒
- タバコ
- コーヒー
いつも買い物のついでにお菓子やジュースをカートに入れていませんか。特に上限も決めず、お酒やタバコを買ってはいませんか。コーヒーショップで買うコーヒーは割高であること、自覚していますか?
もちろん全てを我慢せよとは言いません。ただ、これらを総合すると、結構な額になります。嗜好品に今までかけていた費用が多い夫婦であれば、5,000円~の節減を目指したいところです。
その他の項目で浮かすことのできる金額
飲食費はいい具合に浮かせそうですか?
続いて、飲食費以外の経費について考えていきましょう。飲食費以外の費用としては主に、光熱費や通信費、交際費などが挙げられます。
「光熱費や通信費なんて固定費だから節約は難しいんじゃないの?」
そんな声が聞こえてきそうですが、確かにコンセントを抜いて待機電力を…といった類の節約法は、継続も大きな成果を上げ続けるのも困難です。ここで提案させてもらうのは無理なく楽しくできる節約法なので、ぜひトライしてみてください。
光熱費は一手間で継続的に節約
前述したように、待機電力のために必死になって節約するのはあまりオススメしません。費用対効果が薄く、疲弊しやすいからです。それよりはもっと楽に、シンプルな節約法を選びましょう。
たとえば電気代であれば、時間帯割引制度を活用する。契約アンペア数を軽減するなどの策を取れば、一手間で大きな節約効果を得られます。水道代なら節約用の専用シャワーヘッドに替えるだけで年間20,000円以上浮かすことも可能なのです。
ちなみに時間帯割引および契約アンペアに関しては電話一本で終わりますし、専用シャワーヘッドは2,000円代~購入でき、毎月勝手に節約が進みます。
これなら何の無理もかかっていないですし、結果が出て楽しいですよね。
通信費も一手間で自動節約
もはや一人が一台以上、携帯電話を持っているのが当たり前の時代。そこで見直したいのが、携帯電話料金やインターネットなどの通信費です。
もし、旦那様と奥様が別々でキャリア携帯を使用していたり、インターネットを別々に契約していたりすれば、毎月かなりの額を損してしまっています。キャリア携帯を格安SIMに変えるだけでも一人当たり7,000円程度の節約が可能になるので、夫婦で格安SIMに変えれば14,000円ですよね。
私はLINEモバイルに切り替えてから、毎月6,000程度浮かすことができました。しかも、特に格安SIMに切り替えてデメリットを感じた事もなく、逆に「何で今まで切り替えなかったんだろう?」と後悔したぐらいです。
もし、まだ通常のキャリアを使っているのであれば、少しでも早く格安SIMに乗り換えることをおすすめします♪
また、携帯電話でインターネットを使いつつ、プロバイダの契約をしているのも推奨されませんのですぐに改めましょう。こちらもWifiを導入してプロバイダを解約し、スマートフォンのプランを変更するだけで5,000円程度違ってきます。
これらをサクっと行うだけで毎月20,000円近く、年間で24万円の節約できると思えば凄いことですよね。
交際費はボーダーラインを明確に
旦那様と奥様では交際関係は異なりますし、仕事をしていれば付き合いの頻度も多くなるため、お誘いを受けることも多いでしょう。
したがって交際費は特にボーダーラインを明確にしておかないと、誘われるがままに付き合いを重ねてしまい、あっという間にお金が出ていってしまいます。
また、もう一つのポイントとして、交際費に使うお金は夫婦なるべく平等を保つようにしましょう。遊びに行きたいのはお互い同じです。結局はイーブンな関係が、最も長続きするのは間違いありません。
気をつけたい間違った節約方法
節約と聞けば、お金が貯まっていくイメージがありますが、節約ならなんでもいいというワケではありません。冒頭でもお伝えしたように、無理が重なったり、楽しくなければ節約は成立させるのは難しいのです。
そこでここでは、間違った節約方法と題し、選ぶべきではない節約術を紹介しておきたいと思います。
かえって逆効果になる節約法3選
節約しているのに前進どころか後退してしまう…
気を付けていなければそんなことにもなりかねません。実際に、節約で上手くいかない方のほとんどが、こういった経験をされていることと思います。
ここではかえって逆効果になってしまう可能性のある節約法を挙げながら、なぜ失敗を招いてしまうのかを補足していきますので、しっかりと理解した上で、節約に臨んでくださいね。
家計簿をきっちりとつける
「家計簿をつけることがマイナスになることなんてあるんですか?」
もしかしたらそう思われる方もいるかもしれません。もちろん、家計簿をつけるという行為がお金の浪費につながるわけではありませんが、何の為に家計簿をつけるのかという目的を見失ってしまう方が多く、挫折を招きやすいのです。
家計簿をつけて得られる最大の意味合いは、現状を把握する事です。誤解を恐れずに言うならば、現状把握さえできていれば、家計簿などつける必要はありません。
毎日毎日そこに労力を費やすくらいであれば、もっと節約の為にできることはたくさんありますし、そもそも項目毎に封筒を作るなどしてお財布を分けておけば、1ヶ月に1回の確認でお金の流れを把握できるのです。
手元にあまり現金を持たないように心がけている
現金をあまり持ち歩かないようにしておけばお金が出ていくことはない。確かにその通りなのですが、これは自己管理がかなり卓越している方でないと成功しないやり方です。
たとえば急にお金が必要になってしまった場合などは、急いでコンビニのATMに走るといったことが起こりますし、その際は、「なにかあった時の為に」と多めに引き出してしまいがちです。
結局、こんなことが月に数回でもあれば、ATMの手数料も無駄ですし、普段あまり手元にお金がないことによる反動で、ついつい余分な買い物をしてしまったりするのです。これが夫婦で同時に起こっているとしたら、物凄いスピードで浪費が進んでいることになりますよ。
ポイントを貯めるために、買い物はカードに統一している
こちらもかなりのやり手でない限り、成功させるのは困難です。
確かに同額であれば、現金払いよりクレジットカードの方がポイントは貯まりますが、節約におけるクレジットカードの最大の欠点は、手元に現金がなくても消費行動ができることと、使っている額が把握しにくいことです。
普段から買い物をカードに統一している方は特に、この欠点にハマってしまいがち。カード会計でポイントが貯まるといっても、ちょっとした無駄遣い一つでそのポイント分など一気に吹き飛んでしまいます。
夫婦が二人ともクレジットカードを使っている場合は特に注意。クレジットカードの明細をしっかりと確認し、「カードを持つことによって発生してしまった無駄な出費」がないかどうかをみてみましょう。一つでもあれば、節約は失敗していることになりますよ。
また、節約に役立つクレジットカードをちゃんと使えているかも重要です。詳しくは、『節約に貢献してくれるクレジットカード特集!現金払いは損していますよ?』の記事で紹介しているので、ぜひ合わせて読んでみてくださいね♪
節約の先に何を目指すかを考えておくこと
節約をするとなった時に忘れてはいけないのが、節約の先に明確な目標を据えること。そうでなければ、ちょっと節約が億劫になった瞬間、ストレス発散で無駄遣いに走ってしまったり、節約を放棄したりするという顛末になるためです。
あなたは、節約の先がきちんと見えていますか。もし特に何も見据えていないのであれば、実際に節約をスタートする前に、こちらを取り組んでみてください。
目標は日々を支配する
学校の夏休みの宿題を思い返してみましょう。あなたは夏休み中のどのタイミングで、課題を終わらせていましたか?
最終日ギリギリで課題を終わらせた方も多かったのではないでしょうか。ここに、節約に生かせるヒントがあります。
人は苦手なことでも期限と必要性があれば、間に合わせるように動くものなのです。節約においてもこれは同じで、単に節約自体が目的になってしまっては継続は厳しい。節約の先に、具体的な目標と、それを達成する期日を設ける必要があるのです。
恐怖とワクワクのモチベーション
夏休みの宿題をやる必要性はなんでしょうか。人には大きく分けて、2つのモチベーションがあります。
1つは恐怖のモチベーション。やらなければ成績が下がる。あるいは先生に怒られるといったリスクや恐怖から逃れるという点に必要性を感じます。そしてもう1つはワクワクのモチベーション。夏休みの宿題のクオリティが良ければ、先生に褒められたり、成績に反映されたりするという点に必要性を感じます。
人によって、どちらのモチベーションがカンフル剤になるかは異なるので、あなたに合った目標の立て方をしましょう。
恐怖のモチベーションの方が動けるという方は、節約をしなければ生活が立ち行かなくなる。老後に苦労する。何かあった時に使えるお金がないといったリスクをイメージし、そうならない為の目標設定をすると良いでしょう。
逆にワクワクのモチベーションの方が動きやすいという方は、節約が成功して○○円貯まれば、大好きな○○にお金が投資できるといった目標がオススメです。
もちろん、恐怖×ワクワクの目標設定でも効果は倍増しますので、どのような目標の立て方が最もしっくりくるかを夫婦で一緒にイメージしてみてください。
目標は細分化する
大きな目標を立てて、小さく達成していく。
これが成功のコツです。たとえば強いマラソン選手は、42.195kmを走るというイメージを持っておらず、10kmを4回走るとか、たったの5kmを8回やれば終わりといったとらえ方をした上で、マラソンに臨みます。
節約もこれと同様で、1年で100万という目標を立てるのはいいですが、大切なのはそこから細分化していくことです。「100万といっても、1ヶ月あたり8万3500円の計算だし、きっとできる。一緒に頑張ろう」と夫婦でお互いにエールを送れば、モチベーションも上がりやすいですよ。
月に1度、進捗状況を確認し合う
せっかく夫婦で協力して節約をするのですから、コミュニケーションはこまめに取っておきたいですね。最低でも月に1度は進捗状況を報告し合い、目標に対する行動とズレていないかを把握しましょう。順調にいっていればお互いに労いの言葉をかけ、少し遅れを取っている場合は、改善策を話し合います。
節約に限らず、恋愛・仕事・友情のいずれにおいても、コミュニケーションが密に取れている関係は上手くいくものです。
まとめ
お金の話を真剣にすることを避けたがる方もいるかもしれませんが、はっきり言ってそれは、お金から逃げている証拠。お金と付き合わずに生きていける人はいません。生きていく以上、きちんと向き合う必要があるのです。
もしそれでもお金の話を切り出しにくいのであれば、普段の生活において、コミュニケーションが不足している可能性が大いにあります。
まずは、普段のコミュニケーションの量と質を徐々に増やしていくことから始めましょう。言いたいことも言えない関係を続けていくのは、誰だって辛いですからね。