日々の食費に気を遣い、大好きな服も我慢して、交際費もなるべく抑えているにもかかわらず、旦那の無駄遣いで全てがパー。
無駄遣いをやめるように言っても、「付き合いなんだからしょうがないだろ」と言って取り合ってくれない。果てしなく募るイライラ。発散したくてもこれ以上お金を浪費できないもどかしさ。
辛いですよね。さて、ここではそんな気持ちになったことのあるあなたへ、旦那の無駄遣いをやめさせる方法をお伝えします。ぜひ、この機会に負の連鎖を断ち切り、今まで無駄にしていたお金を貯金にまわしていきましょう。
記事の目次
旦那の無駄遣いがヒドいと思っている妻は多い
あなたのご家庭は、誰がお財布を握っていますか?あなたがお金の管理を担当されているのならともかく、旦那が収入を管理している場合は、出ていくお金の把握がしにくいですよね。
何も大げさな話ではなく、旦那の無駄遣いが改善されないことが原因で、離婚に至っている夫婦は多いです。フィナンシャルプランナーに本気で相談に行く方もいます。
なぜ無駄遣いが発生するのか?
前述の内容からわかるように、世の中ではたくさんの主婦が、配偶者の無駄遣いに悩まされているようです。それではそもそも、なぜそんなにも無駄遣いに走る方が多いのでしょうか?
これを逆の視点からみていきましょう。無駄遣いができるということはつまり、ある程度の余裕があるということを意味します。
言い換えれば、旦那の管理下で、お金に余裕があるということです。毎月5,000円ポッキリしかお小遣いを貰えない旦那であれば、無駄遣いのしようがないですもんね。
収入の高い低いは関係ない
この考え方でいけば、収入が高くて余裕がある程、無駄遣いが発生しやすいというイメージがありますが、そうとも言い切れません。
収入の高い低いに関係なく、家族の将来を考え、きっちり貯蓄している方もいますし、自分以外の家族への配慮が足らず、散々してしまう方もいます。中には、恋人でいる時はしっかりしていたのに、結婚して変わってしまったという切ない声も。一体、この差はどこからくるのでしょうか?
自己管理の甘さ
一言でバッサリいいましょう。甘いのです。周囲への依存です。この依存というのがかなりやっかいです。本人が甘いことや、周囲に依存していることに気付いていないことがほとんどで、指摘すれば余計にこじれてしまいます。
これに関しては、本人が持って生まれた資質もあるかもしれませんが、周囲に甘やかされてきたことが大きな原因の一つとして考えられます。無駄遣いというのは、甘えや依存が行動として表面化したものなのです。
普段認められていないのかも
男性は一般的に、プライドが高い人が多いです。自身のプライドをコントロールし、常に穏やかでいられる男性は非常に稀ですし、魅力的な方と言えます。
さて、この不必要なプライドが、お金の無駄遣いという行動に結びついてしまうのはご存知でしょうか?たとえば仕事でなかなか成果が上げられず、誰からも評価されたり、褒められたりしない状況が続くと、男性はプライドが満たされず、イライラしてしまいます。
「おい!こんなに頑張っているんだから、誰かもっと俺のことを認めてくれ!」と、心の中で叫んでいる状態ですね。
お金の力に頼ってしまう
こうなってしまうと男性は、お金の力を使って自分自身をアピールするようになったり、お金を使うことによって、満たされない思いやストレスを処理しようとします。大人数で飲みに行き、奢ってしまったりするようにでもなれば、もう赤信号です。
もちろんお金を無駄遣いしてはいけないことは頭にあるでしょうし、散々してしまった後は、後悔の気持ちが募るのです。それでもやはり、自分をコントロールできない状態にあるということでしょう。
旦那が無駄遣いしていると妻が感じてしまう項目
確かに旦那は色々と大変でストレスもあるのかもしれません。ところがそれは私たち妻の側も一緒ですし、プライドやストレスを無駄遣いの理由にしてはいけませんよね。
夫婦というのは、二人三脚で家庭を築いていくわけですから、双方が理解できるようなお金の使い方をしていく必要があります。
さて、それではまず、妻が無駄遣いだと感じている項目について一つひとつ見ていきましょう。
趣味につぎ込まれていくお金
趣味。生きていく上で必須ではないものの、人によっては非常に重要なことですよね。旦那がここにお金をつぎ込んでいるようなパターンでかつ、妻がその趣味に対して理解が出来ない場合はなかなかに厄介です。
頭ごなしに他人の趣味を否定するわけにはいかないものの、それで無駄遣いがかさんでは火の車になってしまう…。以下にいくつか、その項目を挙げてみましょう。
パチンコや競馬などのギャンブル
冷静に考えて、パチンコ業がビジネスとして成り立っているのは、遊ぶ側(お客様)より、企業が勝って儲かっているからです。それをわかっていても、たまに勝つ快感には勝てないのでしょうね。
ギャンブルは人の心理が深くかかわっており、一夜にして大きなお金が動きます。何でも、かの有名なラスベガスのカジノ場では、大金をスってしまった結果、自殺行為に及ぶ人を出さない為に、常に専門のスタッフが常駐しているそうな。さすがにそこまではいかないにしても、旦那が財布を握っている場合は、特に注意が必要です。
フィギュアやレコードなどのコレクター
「なんでそんなモノ集めてるの…?」
世の女性の溜息が聞こえてきそうですが、本人にとってはさぞかし重要なことなのでしょう。貴重なお金を使ってまで、集めたいと思うのですから。女性で言うところの「ショッピング」だと思って、理解するしかなさそうです。
もちろん、「理解する=放任する」ではありませんから、しっかりと財布の紐は締めにかかるべきです。
忘れてはならないのが、こういった買い物はパソコンやスマホで一瞬にして出来てしまうため、把握するのが難しいこと。旦那がクレジットカードの明細を隠すようなことがあれば、後ろめたい買い物がなされている可能性大です。
キャバクラや風俗などの夜の遊び
「ふーん…こんなお店に遊びに行ってるんだ?」
たまたま見つけたキャバクラの名刺。それに対し、旦那は「付き合いでちょっと行っただけだよ」と主張。何ともモヤモヤしますよね。こういった類の問題で悩んでいる方も、世の中にはたくさんいらっしゃるかもしれません。
たとえ最初のきっかけが、上司に誘われて気乗りしないまま行っただけだとしても、ハマってしまうともう大変。「残業」や「付き合い」などと、いくらでも都合をつけて通うことができてしまうからです。短時間でも信じられない程のお金が出ていく、まさに泥沼のような趣味だと言えます。
嗜好品や付き合いにまつわる費用
奥様。イライラするのはわかりますが、落ち着いてください。
続いては、嗜好品や飲食に関する無駄遣いについて。食というのは本能であり、生きていくのに必須でもありますからなかなかコントロールが難しいもの。仕事仲間からのお誘いを断り続けるのも無理があります。
ところがここの管理が上手くいかなければ、どんどんお金は出ていくばかり。まずはしっかりと、項目を把握するところから始めましょう。
タバコやお酒などの嗜好品
タバコを吸われますか?お酒は嗜まれますか?嗜好品の代表であるタバコとお酒ですが、好きな方にとっては、どうしても削れない項目の一つかもしれません。
ヘビースモーカーであれば毎月数万円がタバコ代に消えていきますし、ワイン通であれば、それこそ相当な額がお酒につぎ込まれることもあるでしょう。
お金の心配もありますが、健康を損なう恐れもありますので、少しでも減らしてもらうように働きかけたいものです。
間食やカフェでのコーヒー代
「そんな細かいことで文句を言うな」と言われてしまうかもしれませんが、仮にコーヒー代を500円と想定し、毎日飲むとすれば、それだけで15,000円です。
間食についても同様で、ちょっとしたモノをコンビニなどで買うだけなのかもしれませんが、毎日の積み重ねが続くと、家計を圧迫する原因となり得ます。少額だからこそ、財布の紐がゆるみやすくなります。要注意ですね。
飲み会や食事などの付き合い
自分一人の意志だけでは抗いにくい項目がこちら。人当たりが良い旦那であれば、多方面から誘われることもあるでしょう。そしてそんな人当たりの良い人こそ、誘いを断るのが苦手なので、付き合いで出ていく費用がバカにならないのです。
もちろん、食事を共にするというのは、人間関係を円滑にするための秘訣でもありますから、未来への投資と見ることもできます。大切なのは、バランスですね。
旦那に無駄遣いをやめさせる方法
さて、いよいよ本テーマのサビの部分です。ありとあらゆる項目を把握できたとしても、無駄遣いが減らなければ何も解決したことにはなりません。
男と女では、基本的な脳の構造や考え方が根本から異なるため、その点を踏まえたアプローチをしていくことがポイントです。
全てをゼロにしたり、一気に改善したりするのは困難かもしれませんが、工夫次第で結果は確実に出ます。早速、具体的な作戦をお伝えしましょう。
感情論は悪手
「無駄遣いはダメ」
当たり前のことですし、そんなことは誰にでも頭の中にはあります。それでもやめられないから、本人も苦しんでいるのです。
そんな旦那に対し「いい加減にしてよ!」といきなり感情をぶつけても喧嘩になるだけ。男性脳の特徴に合わせて、淡々と理論的に攻略していきましょう。
数字×未来で示す
男性は概して理論的で、数字に敏感です。そこを突いて具体的な数値を示せば、感情的な戦略より、数倍効果を発揮します。
たとえば、月収が30万。支出が30万。そのうち、パチンコ代が10万。貯蓄額0という簡単なエクセル表を作成して見せる。そして、「このままいけば、子供が育てられなくなるね」と怒っている様子もなく、冷静にサラっと伝えるのです。
ここで怒って詰め寄りたくなる気持ちは痛い程わかりますが、感情的になってしまえばせっかくの作戦が台無しです。大切なのは、「責める」ことではなく、「事実」のみを淡々と伝えることです。ぜひ、一度実践してみてください。
菩薩のような心でヒアリング
これは、旦那の無駄遣いが比較的軽度な場合に特にてきめんです。ちょっとしたカウンセラーになったつもりで、無駄遣いをしている項目について、色々とヒアリングをしてみましょう。上手くいけば、以下のような展開になるかもしれません。
妻:最近、帰りが遅いね。今日も同僚の方と飲みに行くの?
夫:うん、そうだね。
妻:そっか。お仕事の付き合いだからしょうがないね。飲みに行くのは楽しい?夫:うん、まぁ。
妻:もしかしたら気乗りしない時もあったりするの?
夫:そりゃあるよ。でも付き合いだし断りづらくて…。
妻:断りづらいよね。でも、あんまり無理しないでね。連日の付き合いが続いて、あなたの体に負担がかかるのが心配だから。
夫:ありがとう。ここ最近、遅くなってしまって悪かったね。
妻:うん。たまにはゆっくり家で食事がしたいな。美味しいご飯作って待ってるから。
夫:そうだね。ちょっと外食の頻度を減らすようにするよ。
妻:ありがとう。嬉しい。お仕事頑張ってね。
夫:(もっと奥さんのことも大切にしなきゃな)
ここでのポイントはまず、「無駄遣い」というフレーズを使っていない事です。もちろん、節約してよ!と求めてもいません。
旦那の気持ちに寄り添い、否定や反論をすることなく話を進めれば、「外食の頻度と無駄遣いが減り、一緒に過ごす時間が増える」というゴールに辿り着けます。
もちろん、上手く応用すれば、他の無駄遣いの項目に対しても効果を発揮しますので、取り入れてみてはいかがでしょうか?
お財布を管理し、お小遣い制にする
先ほどのヒアリング術を巧みに活用し、「お財布を管理する」という目標を達成しましょう。そもそも、自由に使えるお金がなければ、無駄遣いをすることもできないのです。
ここでのポイントは「ヒアリングは優しく、お財布の管理は厳しく」。感情的になってはいけません。二人の関係性も悪くなる上、目標も達成できないからです。
もちろん、クレジットカードでの使い込みにも注意を払います。こちらも直らないようなら、カードも預かってしまう。もしくは口座ごと変更してしまい、引き落としができない状態にしてしまうという一手も準備しておきましょう。
最終手段×微笑み
お財布やカードの管理にも応じない。ありとあらゆる手段を講じても変わらない。そんな重度な浪費癖のある旦那に対しては、最終手段に臨むことも躊躇してはいけません。
そしてここでも忘れないで。感情論はどんな時でも吉と出ないことを。むしろ、若干の微笑みを添えて、「このまま現状が変わらなければ、お別れしましょう」と伝えた方がかえって効果的だと思いませんか?
「あ…これは本気だな」と旦那が思えば、さすがに態度を改めるでしょう。それでも変わらないようであれば、スッパリ縁を切ることをオススメします。今の旦那と一緒にいても、幸せにはなれませんから。
まとめ
「金の切れ目は縁の切れ目」という言葉もあるように、やはりお金の管理が上手くいかないと、人間関係もこじれてしまいます。もしも今、あなたが旦那の浪費癖に悩んでいるのであれば、一刻も早く対策を講じるようにしてください。
言うまでもありませんが、もちろんあなた自身にも無駄遣いがあれば、改善してから旦那にアプローチするようにしましょう。「私も改善するから、一緒に無駄遣いを減らしましょう」という、共に目標に向かう姿勢が大切です。
一日でも早く、あなたがお金のストレスから解放されますように。