毎日の食事作りは主婦の悩みの種になっています。そのうえ節約を意識して食事を作るなんて、至難の業のように感じますよね。でも、節約に適した食材を知っていれば、それを組み合わせるだけなので、意外と簡単に作ることができます。
そこで今回は、食費を節約できる食材や食材を長持ちさせるコツなどを紹介していきましょう♪
記事の目次
食費が節約できる食材特集
節約できる食材を知っておくと便利ですが、安いからと言ってそればかり食べさせていては、飽きてしまうし栄養が偏るのが心配です。そこで、なるべく多くの節約食材を知り、それを料理に取り入れる方法をみていきましょう。
ここでは、まとめ買いにおすすめの食材と日持ちはしないけれど節約効果抜群の食材との二つに分けて紹介します。
まとめ買い向きな節約食材
節約のためには、1週間に1回程度のまとめ買いをおすすめします。買い物に行く回数が多いほど、余計な物を買ってしまう可能性が高くなってしまうからです。
でも、まとめ買いした食材を上手く使い切れず腐らせてしまうと本末転倒ですよね。というわけで、まとめ買い向きな、日持ちのする食材を紹介していきます。
じゃがいも
じゃがいもは常温保存なので、冷蔵庫のスペースを考慮しなくてもまとめ買いできます。ポテトサラダやコロッケ、スープなどの洋風メニューだけでなく、肉じゃがや細切りにして炒める和風メニューにもできるので、飽きずにたくさん食べられますね。
さらに、種いもから15~20倍の量のじゃがいもが、簡単に育つので、家庭菜園で作るようにすると節約効果もアップします。
こんにゃく
こんにゃくは価格の安さに加えて、よく噛んで食べる分満腹感があるので、節約に最適の食材です。ボリュームがあるので、塩コショウして焼き、七味をかけるこんにゃくステーキが、肉好き男子におすすめです。
さらに、食物繊維が豊富に含まれていて、「胃のほうき」や「おなかの砂おろし」などと言われるほどで、健康効果が期待できます。
ツナ缶
ツナ缶は缶詰なので、特売のときにまとめて買っておいても十分消費期限内に使い切れます。魚や肉より安いのに十分代替品になり、サラダや煮物、パスタ、炊き込みご飯などに使えます。
さらに、ツナに含まれるDHAやEPAが、中性脂肪を下げる効果があるので、ダイエット食材としてもおすすめです。ツナ缶に入っている油はカロリーが高めですが、油にもDHAやEPAを含んでいるので、野菜炒めに使うといいですよ。
トマト缶
同じく缶詰でおすすめなのが、トマト缶です。トマト缶は1つ100円以内で、3~4個のトマトが入っているので、1個の値段が100円以上する生のトマトより、コストパフォーマンスが良いのは一目瞭然ですよね。
それに、あらかじめ煮てあるので、ミートソースなどを作るときも、生のトマトより時間が短縮できて、料理に使いやすいです。
麩
麩は乾物なので長持ちするし、メイン食材やおやつの材料など用途が沢山あるため、特売時にまとめ買いして常備しておくといいですね。
使い方はいろいろあって、メインとして煮物に加えたり、ハンバーグを作る際にパン粉の代わりに入れたり、油で揚げて粉砂糖をまぶすと手軽なおやつになったりもします。消化吸収が良く体にやさしいので、小さな子やお年寄りの食事にも利用できます。
ホットケーキミックス
節約中でもスイーツは食べたいという人におすすめなのが、ホットケーキミックスです。ホットケーキミックスは、ホットケーキを作るための材料のみならず、お菓子作りの万能材料なのです。
卵やバター、砂糖、牛乳などを加えると、パウンドケーキやスコーン、パン、ドーナツなどさまざまなスイーツが作れるので、おやつ代を節約しながら、お家でカフェ気分も味わえます。
日持ちはしないが節約向きな食材
節約食材はまだまだありますが、次に挙げる食材はあまり日持ちがしません。安いからと言ってまとめて買い過ぎないで、使い切れる量を考えて購入する必要があります。次のような食材を上手に使い切って、食費を節約しましょう。
卵
卵はメイン料理にもなるし、サブ料理にもなり、ゆで卵、スクランブルエッグ、卵焼き、オムレツなど簡単に作れるメニューに使えるので、主婦にとってはありがたい食材です。卵を特売品にしないスーパーはないので、卵特売の曜日をチェックしておくといいですね。
ゆで卵にするとボリュームがあって、余ったゆで卵は保存袋に調味料とともに入れて一晩置くと、煮卵になって2~3日長く保存できます。
【簡単!煮卵の作り方】
- 卵を茹でる。(半熟卵がお好みなら、沸騰してから卵を入れ、6分くらいおく)
- 茹でた卵を氷水に3分ほど浸ける。
- 殻をむいて、保存袋に入れる。
- 3の保存袋に焼肉のたれを入れて卵が浸かるようにして、冷蔵庫で一晩置く。
*焼肉のたれ以外に、インスタントラーメンの粉やめんつゆを使ってもOK。
ちくわ
魚は栄養があるので子供に食べさせたいけれど節約中はハードルが高いという人も、ちくわやはんぺんなどの練り物なら安く買えますよね。
ちくわやはんぺんは、魚を加工したものなので、魚と同じにカルシウムやタンパク質を豊富に含んでいます。
加工過程で魚の余分な脂肪がカットされているので、低脂肪で健康に良いのも嬉しいポイントですね。煮物や天ぷらに使ったり、子供がおやつにつまんだりするといいでしょう。
キャベツ
ロールキャベツや野菜炒め、サラダなど、煮ても焼いても生でも食べられるので、かさ増し食材の王道で、節約にピッタリです。
傷みやすいので、スーパーで購入の際は、葉が鮮やかでツヤがあるものを選びましょう。また、巻きがしっかりしていて持つとずっしり重たいと、中身がぎっしり詰まっているということなのでお得です。
もやし
節約食材の王様といえば、もやしです。1袋30円程度なのに十分なボリューム。コストパフォーマンスの良さはピカイチですね。
さらに、低カロリーで食物繊維やビタミンB群が豊富に含まれていて、美容効果も高いのです。でも、3袋買っても100円以下というお値段から、つい買い過ぎて、気づけば傷んでいる…なんてこともあるので注意しましょう。
豆腐
豆腐は、高タンパク質が摂取できて栄養価が高いにも関わらず、低カロリーなのでダイエットや健康食材として女性に人気です。1丁が50~100円くらいで購入できて、ボリュームもあるので、節約食材としてもおすすめ。
しかし、通常のパック入り豆腐は消費期限が5~7日以内になっていて、あまり日持ちしません。紙パックに無菌充填しているタイプの豆腐なら数ヶ月日持ちしますが、コストがやや高めになります。
鶏むね肉
肉類の節約食材といえば、鶏むね肉です。でも、もも肉やささ身などと比べて、固くてパサパサしているので、いくら節約できると言っても敬遠しがちな人も多いのでは?
鶏むね肉が固くてパサパサするのは、加熱することで筋肉組織が縮み、水分が外に出てしまうからなのです。そこで、加熱前に10~15分塩水に浸けると、水分を中に閉じ込めることができ、やわらかくしっとりした鶏むね肉を味わえます。
節約するための上手な買い物の方法は『節約するなら買い物上手になろう!確実に節約できる買い物の方法』の記事で更に詳しく紹介していますので、合わせて読んでもらうとより節約につながりますよ♪
食材をできるだけ日持ちさせる方法
せっかく買った節約食材が傷んで使えなくなってしまっては、節約道に反してしまいますよね。でも、使う予定で購入したのに、付き合いで外食したり実家でご飯を食べたりして、食材を使う予定が狂ってしまうこともあります。
そこで、食材をできるだけ日持ちさせる方法を知っていれば、無駄にせずにすみます。野菜・お肉・魚・作り置きのそれぞれの保存方法についてみていきましょう。
野菜
野菜は、育った環境に近いところで保存するのが好ましく、熱帯地方が原産地などの野菜は常温で、その他の野菜は冷蔵庫の野菜室で保存するようにします。
常温で保存する野菜には、キュウリ・ピーマン・カボチャ・ナス・じゃがいも・さつまいも・玉ねぎなどがあります。
これを踏まえたうえで、野菜をもっと長持ちさせる方法を紹介しましょう。
新聞紙に包んで保存する
新聞紙は、野菜を保湿・保温してくれるので、保存効果が高まります。ゴボウや長ネギ、大根、白菜、里芋などは、新聞紙に包んで保存すると良いでしょう。
白菜は外側の葉が新聞紙の役目を果たしてくれるので、捨てないようにしてください。アスパラガスやほうれん草などの葉物野菜などは、濡れた新聞紙に包んでポリ袋に入れ、立てた状態で保存すると良いです。
リンゴと一緒に保存する
じゃがいもは、元々日持ちするものですが、リンゴと一緒に保存することで、発芽を抑制することができるのです。これは、「エチレン」という植物ホルモンの影響なのですが、エチレンは必ずしも野菜の保存に役立つわけではありません。
果実の成熟や落果・落葉・落花を促進するので、キウイやバナナのそばにリンゴを置くと早く成熟してしまうし、葉物の野菜はすぐに傷んでしまいます。保存効果があるのはじゃがいもだけなので、注意してください。
芯をくり抜いて保存する
キャベツやレタスなどの芯は水分を必要とする部分なので、そのままにしておくと芯に水分が集まって傷みやすくなります。そこで、芯をくり抜いて濡らしたキッチンペーパーを詰め、ポリ袋に入れて冷蔵庫で保存するようにします。
レタスは金属に弱いので、芯をくり抜くときは、包丁ではなく素手でおこなうようにしてください。
ラップやポリ袋で密閉して保存する
乾燥が苦手な野菜は、ラップやポリ袋で保存すると日持ちします。ブロッコリー、とうもろこし、セロリ、トマト、スナップエンドウ、ゴーヤー、ピーマンなどが該当します。
さらに、切った野菜は切り口からエチレンが発生して傷みやすくなるので、乾燥が苦手な野菜以外も、切ったらラップやポリ袋で密閉して保存するようにしてください。
葉と根は切り離して保存する
大根やカブ、にんじんなど葉つきの野菜はそのままにせず、葉と根を切り離して保存します。葉つきにしたままだと、葉が根の栄養分や水分を吸収してしまうので、根の部分がスカスカになって日持ちしません。
葉の部分は、濡らした新聞紙に包んでポリ袋に入れて保存し、刻んでみそ汁に入れたり、おひたしにしたりして食べるといいでしょう。
冷凍庫で保存する
大抵の野菜は冷凍保存できますが、そのままの状態で冷凍できるのが、もやしやトマト、そら豆(さやから出す)です。
調理しやすい大きさに切って保存するといいのが、キャベツ、アスパラガス、セロリ、しめじなどで、料理に使うときは冷凍したまま加熱すればいいだけなので、調理も簡単です。
特に、しめじなどのきのこ類は冷凍した方が、旨みが増すので、ぜひ試してみてください。
天日干しして保存する
野菜を使い切れないと思った場合は、天日干ししましょう。天日干しは、調理しやすい大きさに切った野菜をザルなどに並べて、日向に5~6時間置いておくだけで完成です。
その後ポリ袋などに入れて冷蔵庫に保存し、料理に通常の野菜と同じように使います。味が凝縮されて野菜の甘味が増すし、かさが減るので冷蔵庫内もスッキリします。
天日干し向きな野菜は、にんじん、ゴボウ、大根、カボチャ、なす、ゴーヤー、さつまいも、長ネギなどです。
お肉
お肉は、スーパーで買ってもせいぜい5日くらいしか日持ちしません。牛肉→豚肉→鶏肉の順に保存期間が長く、形状では、ミンチ→薄切り→厚切り→かたまりの順に保存期間が長くなっています。
なるべく日持ちさせる工夫をすることは、肉の鮮度を高め、美味しく食べられることにつながるので、ぜひ実践したいですね。
脱水シートで保存する
お肉を数日冷蔵庫に入れておくと、ドリップという汁がトレーにたくさん出ているのを見たことはありませんか?これは、肉を切ってから時間が経つと出てくるもので、肉の水分や旨み成分が含まれています。
ドリップが出ると品質が低下してしまうので、脱水シートでお肉を包んで保存することで、ドリップを防ぐことが大切です。脱水シートを使うことで、余分な水分だけを吸収し、肉の旨み成分はそのままの状態を保つことができます。
空気に触れないように保存する
脱水シートに包んだ肉は、サランラップに包み、さらに保存袋に入れて、冷蔵庫のチルド室などで保存しましょう。
肉は、空気に触れて酸化すると傷みやすくなるし、温度の変化にも弱いです。空気に触れないようにして、冷蔵庫を開け閉めしても温度変化の少ないチルド室に入れておくといいです。チルド室は肉の保存温度に適しているので、ぜひ活用してください。
下味をつけて保存する
お肉は、ワインや、味噌や醤油などに漬け込んで保存すると日持ちします。下ごしらえにもなるし、味が良く染み込んで美味しくなるので一石二鳥ですね。
下味をつけた後も、保存袋などに入れて密閉保存するようにしてください。そのままの状態で冷凍するのもおすすめです。
冷凍保存する
購入後、使い切れないと思ったら小分けにして、すぐに冷凍保存するといいです。凍るのに時間がかかると、解凍したときにドリップが出やすくなるので、急速冷凍機能がある冷蔵庫なら、その機能を使うようにしてください。熱伝導の良いアルミトレーを使ってもいいですよ。
また、購入したプラスティックトレーのままだと凍りにくいので、必ず出してサランラップに包み、空気に触れないように保存袋に入れて冷凍しましょう。冷凍保存の消費期限は1ヶ月が目安になっています。
魚
魚はスーパーなどで買ってから、大抵1~2日くらいしか日持ちしません。生で食べる刺身だと1日しか日持ちしないので、購入の際は注意が必要です。
また、魚は傷みやすいし、他の食品ににおいがうつりやすいので、保存方法には気をつけたいですね。正しい知識を持って、魚を日持ちさせられるように、次のようなことを実践してみてください。
下処理をしてから保存する
魚は、内蔵やえら、血液から雑菌が繁殖し、傷みが進んでいきます。内臓やえらを取り除いたり血抜きをしたりするなどの下処理をして、冷蔵庫や冷凍庫で保存するようにしましょう。
冷蔵庫で保存する場合は、肉と同じで、ラップやポリ袋などで密閉して、チルド室で保存するといいです。密閉することは雑菌の繁殖を防ぐだけでなく、におい移りも防ぐことができます。
水気を切って保存する
特に切り身は、肉と同じでドリップが出やすくなっているので、脱水シートやキッチンペーパーに包んでからラップや保存袋に入れましょう。塩を少々ふって、あらかじめ水分を出してから拭き取り、保存するのもおすすめです。
ただし、塩サバや塩鮭には元々塩が使われているので、塩をふるのはおすすめできません。
冷凍保存する
肉と同じで、アルミトレーを使ったり、ラップや保存袋を使ったりして、購入したままの状態で冷凍するのはやめましょう。
調理する際は、完全解凍してからだとドリップが出てしまうので、半解凍のまま、切り身ならムニエルなどにするのがおすすめです。冷凍する前に塩や料理酒をふっておくと、解凍した際の独特の生臭さを防ぐことができます。
作り置き
時間のあるときに作り置きしたメニューや、余ったおかずを上手く保存して日持ちさせることができたら、食事を作る時間がないときのお助けメニューになりますよね。
でも、どのように保存すればいいのかわからないものも多いです。そこで、さまざまな作り置きおかずの保存方法を紹介していきましょう。
カレーやシチューの保存方法
カレーやシチューは、冷ましてから冷蔵か冷凍で保存しますが、自然に冷ますと表面だけが冷めて、中が温かいままになります。
この状態は非常に菌が繁殖しやすく、日持ちしないばかりか食中毒の原因になります。洗い桶や大きめのボウルに氷水を入れ、その中に鍋ごと浸けて、かき混ぜながら冷ますといいでしょう。
冷ましたら、保存容器に入れて冷蔵庫で2~3日、冷凍庫で1ヶ月日持ちさせることができます。カレーやシチューに入っているじゃがいもは、冷凍すると食感が悪くなるので、つぶしてから入れるといいですよ。
ハンバーグの保存方法
ハンバーグを焼いていない状態だと、ミンチは傷みやすいうえ、こねて手の雑菌の入った状態で保存することになります。
火を通して、1つずつサランラップに包み、空気を抜いた状態で保存袋などに入れて冷蔵庫や冷凍庫で保存しましょう。冷蔵なら2~3日、冷凍なら1ヶ月日持ちします。
卵焼きや薄焼き卵も同様の方法で保存できるので試してみてください。
唐揚げ、コロッケの保存方法
唐揚げやコロッケは、冷蔵保存なら冷ましてからお皿にのせてラップをかけるだけでOKです。冷蔵保存での消費期限は2~3日程度になります。
冷凍保存の場合は、1個ずつラップに包んで、保存袋に入れて空気を抜くことで酸化を防ぎます。
解凍は、食べる前日に冷蔵庫に下して、アルミホイルを敷いたトレーにのせて、オーブントースターで焼くと、余分な油が出て、カリッと美味しく食べられます。
ひじき、切干大根、かぼちゃの煮物の保存方法
ひじきの煮物や切干大根、かぼちゃの煮物などは、冷まして汁気を取り除いてから、1食分ずつラップに包んで、保存袋に入れて空気を抜きます。
冷蔵庫で2~3日、冷凍庫で2週間を目安に食べ切りましょう。自然解凍で美味しく食べられるので、お弁当に入れると保冷効果もあって便利です。
かぼちゃの煮物が上手く冷凍できずに、解凍後べチャッとする場合は、ミキサーにかけて生クリームと固形コンソを加え、スープにするといいですよ。
だし・スープの保存方法
上記のかぼちゃスープや、だしも、たくさん作って保存しておけると便利ですよね。冷凍用の容器や製氷皿に入れて凍らせると、3週間程日持ちします。
液体は凍らせると膨張するので、容器などに入れる際は7~8分目を目安にしてください。解凍するときは、自然解凍か、凍ったまま鍋に入れてOKなので、調理がしやすいです。
まとめ
食費を節約しようとして躍起になると、ストレスがたまってしまうことがありますが、「この食材を使えば節約できる」とわかっていれば、気がラクになりますよね。
節約食材をバランスよく取り入れて、無理のないように食費を節約していきましょう。また、節約食材を上手く保存して、無駄なく使い切ることも大切です。